巡 礼、 札 所 巡 り、 霊 場 巡 り、 願 掛 け

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会 津 二 十 一 地 蔵 尊

地蔵尊については、こちら。

第一番 いぼぬき地蔵尊  第一番 いぼぬき地蔵尊

   ▲(会津若松市大戸町上小塩438  移された模様)
   ・イボ抜き、うおのめ抜き、リュウマチに霊験があると
    いう。
   ・線路わきの草むらの中に、ひっそりとたたずむ。

 第二番 一ノ堰六地蔵尊

   ・萩之原六地蔵尊とも
   ・祭礼 8月23日
   ・照谷寺 (神護山、天台宗)
   ▲(会津若松市門田町一ノ堰
      照谷寺 Tel. 0242-26-0149)
   ・身体健康、諸災消除、子育の霊験があるという。
   ・裏手の線路向こうに、種蒔き桜がある。
   ・照谷寺が管理

弘長寺  第三番 飴地蔵尊

   ・弘長寺 (陸照山/六照山、時宗)

   ▲(会津若松市川原町5-20
         Tel. 0242-27-3637)
 子授け、子育、夜泣き、開運招福の霊験があるという。
 弘長寺の本堂建立の際、西光寺、常念寺、東明寺と合併して寺号を東明寺とし会津時宗の拠点とした。

第四番 日限延命地蔵尊  第四番 日限延命地蔵尊

   ・西光寺

   ▲(会津若松市日新町2-11)
 日限とは、特に3,5,7の付く日に御利益があること。
 黒川城 (鶴ヶ城) 内の沼より出現した3体の地蔵尊の1つで、徳一大師の作といわれる。
 残り2体は、東京/松秀寺と兵庫/法音寺に各々祀られている。

 第五番 桂松院飛地蔵尊

   ・桂松院 (真言宗智山派)

   ▲(会津若松市大町2-4-35
         Tel. 0242-22-5532)
 航空安全の守護神で、機内の乗客を守ってくれるという。
 地蔵尊が、突如、現れたり、一夜にして飛んで帰ったすることから。

第六番 延命地蔵尊  第六番 延命地蔵尊

   ・祭礼   7月24日

   ▲(会津若松市大町2
         東明幼稚園脇)
 木彫の地蔵尊で、延命、福分、除難の霊験があるという。
 大町の夏祭りとともに祭礼が行われている。
 昔は、法然の念仏三昧の寺であった。

 第七番 御造酒地蔵

   ・祭礼 8月24日
   ・桂松院が代務

   ▲(会津若松市大町2-14)
 銘酒醸造成願のほか、家内安全、商売繁盛、中風脚気に霊験があるという。
 おみき地蔵とも呼ばれるれ、日本で唯一の御造酒地蔵尊。
 中央通りができる際、この地に移築された。

福分地蔵尊  第八番 福分地蔵尊

   ・祭礼 7月12日
   ・興徳寺 (瑞雲山、臨済宗妙心寺派)

   ▲(会津若松市栄町2-12
         Tel. 0242-22-2993)
 福わけ、金縁、開運、除難に霊験があるという。
 戊辰の役で全伽藍は焼失したが、石仏のため難をのがれた。

第九番 夜泣き地蔵尊  第九番 夜泣き地蔵尊

   ・東山温泉の街中の道路脇にある。

   ▲(会津若松市東山温泉)
 夜泣き、子育祈願、子授けに霊験があるという。
 昔々、温泉芸者が子育てをしながら働いていた。 悩みぬいて地蔵尊にすがったところ、瞬く間に夜泣きが止まった。 子供を連れて参拝すると夜泣きが止むと、今でも信じられている。

第十番 首無身代り地蔵尊  第十番 首無身代り地蔵尊

   ・天寧寺 (萬松山、曹洞宗)

   ▲(会津若松市東山町大字石山字天寧208
         Tel. 0242-26-3906)
 難や病気で苦しむ人々の身代りとなってくれる。
 家内安全にも霊験があるという。
 天寧寺の本堂入口の道路脇にある。

第十一番 安国地蔵尊  第十一番 安国地蔵尊

   ・浄光寺

   ▲(会津若松市宝町4-25
         Tel. 0242-27-5181)
 平和、家内安全に霊験があるという。
 日蓮聖人が追放され、鎌倉で「立正安国論」を書いた時に命名された地蔵尊。

第十二番 むさしの地蔵尊  第十二番 むさしの地蔵尊

   ・秀安寺

   ▲(会津若松市一箕町大字鶴賀字船ヶ森10
            Tel. 0242-22-9107)
 戦後に、追善供養と世界平和を願って慈光堂に奉祀した。
 小原庄助の菩提寺としても知られており、庄助のものといわれるもある。

第十三番 二階堂延命地蔵尊  第十三番 二階堂延命地蔵尊

   ・延命寺、藤倉二階堂

   ▲(会津若松市河東町大字倉橋字藤倉
          Tel. 0242-75-2304)
 延命のほか、家内安全、除難、商売繁昌に霊験があるという。
 大同2(807)年、徳一大師の草創と伝えられ、昔は慧日寺の末寺であった。
 屋根が重層になっていて2階に見えることから、通称「藤倉二階堂」とも呼ばれているが、実際には2階建てではない。
 石造六地蔵尊は、会津の祖・左原十郎左衛門義連の子孫が、安永5(1776)年に奉納したもの。

第十四番 子安地蔵尊  第十四番 子安地蔵尊

   ・真徳寺 (高久山)

   ▲(会津若松市神指町大字高久82)
 子育、安産、除難、家内安全に霊験があるという。

恵隆寺 十二支・地蔵尊  第十五番 恵隆寺六地蔵尊

   ・恵隆寺 (金塔山)

   ▲(会津坂下町大字塔寺字松原2944
         Tel. 0242-83-3171)
 二世安楽、除難、家内安全に霊験があるという。
 立木観音堂の手前左側の十二支守り堂内にある。
 康保元(964)年に会津を訪れた空也上人の作といわれる。

第十六番 禅定寺地蔵尊  第十六番 禅定寺地蔵尊

   ・禅定寺 (聖会山、臨済宗)

   ▲(湯川村下楢川)
 二世安楽、除難、家内安全に霊験があるという。
 鎌倉時代の作で、県内の地蔵座像では最も古い。

金川寺  第十七番 金川寺地蔵尊

   ・例祭 5月2日
   ・金川寺 (松峯山、曹洞宗)

   ▲(喜多方市塩川町金橋字金川2090
        Tel. 0241-27-2193)
 延命、除難、福分、二世安楽に霊験があるという。
 木造地蔵菩薩立像のほかに、鎌倉時代作の太子守宗の本尊とされる木造聖徳 太子立像もある。

辻地蔵尊  第十八番 辻地蔵尊

   ・金川寺 (松峯山、曹洞宗)

   ▲(喜多方市熊倉町新合字辻乙)
 子供を亡くした子供の極楽浄土を願って詣でる。
 また、子供の病気などの身代わりや、家内安全、除難に霊験があるという。

第十九番 はしか地蔵尊  第十九番 はしか地蔵尊

   ・崇徳寺 (桧原山、浄土宗)

   ▲(北塩原村桧原)
 はしか治療、子供の病気全快、子育、家内安全に霊験があるという。
 昔、はしかが大流行した際、地蔵尊が身代りになってくれたという。
 日帰り温泉 湖望の裏手で、桧原湖が一望できる小高い所にある。

磐梯地蔵尊  第二十番 磐梯地蔵尊


   ▲(北塩原村大字桧原字剣ケ峯1093-36
       磐梯山噴火記念館 Tel. 0241-32-2888)
 昭和39(1964)年、成田山別院不動堂 (桧原湖畔) の境内に建立。
 昭和63(1988)年、「ときわ地蔵」が「磐梯地蔵」と改称し、磐梯山噴火記念館の敷地内に再建。
 天災による除難や、人々の平安煮霊験があるという。
 噴火記念館の横に、清々しい地蔵が石の蓮台の上にいる。
 磐梯山大噴火の後に建立された。
 「いわはし地蔵尊」といい、諸々の三界万霊を供養する。

 第二十一番 八朔地蔵尊

   ・愛称:濡地蔵、濡れ地蔵さん
   ・安穏寺
   ▲(猪苗代町字裏町437
        Tel. 0242-62-2713)
 五穀豊穣、商売繁昌、除難、家内安全煮霊験があるという。
 天保の年間に起きた猪苗代の飢饉の際に建立した。
 大きな磐梯石を運んで刻んだ地蔵尊で、「将軍地蔵」とも呼ばれている。
 六地蔵と道祖神信仰とが結びつき、道祖神をシャグジと呼んでいたことから「将軍」の字を当てて将軍地蔵(勝軍)と呼ぶようになった。

番外 願成寺六地蔵尊  番外 願成寺六地蔵尊

   ・願成寺 (叶山、浄土宗)、会津大仏

   ▲(喜多方市上三宮町上三宮字籬山833
        Tel. 0241-22-1565)
 鐘撞き堂の隣脇に六地蔵尊のお堂がある。
 奥右側には国宝の会津大仏がある。

 番外 子さずけ地蔵尊

   ・阿弥陀寺

   ▲(喜多方市塩川町字反町925
        Tel. 0241-27-4193)
 子授け、子孫繁栄に霊験があるという。

地    蔵    尊    と    は

 地蔵菩薩とも呼ばれ、仏教の信仰対象である菩薩の一尊。
 古くは、持地、妙憧、無辺心とも呼ばれていた。
 左手に如意宝珠を持ち、右手に錫杖を持つか、掌をこちらに向け下へ垂らす与願印の形をしている。
 一般的には、お地蔵さん、お地蔵様と呼ばれ、子供の守り神とされる。

 現世で救われない人々の罪業を滅して成仏させたり、苦悩する人々の身代わりになって救済するという。
 親より先に世を去った幼子は、三途の川を渡れず賽の河原で鬼にいじめられ、永遠に石の塔婆作りを続けなければならないとされるが、地蔵尊が仏法や経文を聞かせて救い、成仏させてくれるという。
 
《賽の河原地蔵和讃》   死後に訪れるとされる「賽の河原」での物語り
  是は此の世の事ならず 死出の山路の裾野なる 賽の河原の物語り
  此の世に生まれ甲斐もなく 親に先立つ有り様は 諸事の哀れを留めたり
  二つ三つや六つや七つ 十にも足らぬ幼児が 賽の河原に集まりて
  苦しみ受くるぞ悲しけれ 娑婆と違いて幼児が 雨露しのぐ住家さえ
  なければ涙の絶え間なし
  河原に明け暮れ野宿して 西に向いて父恋し 東を見ては母恋し
  恋し恋しと泣く声は 此の世の声とはこと変わり 悲しき骨身を透すなり
  此処に集まる幼児は 小石小石を持ち運び 是にて回向の塔を積む
  手足石にて擦れただれ 指より出ずる血の滴 身体を朱に染めなして
  一重積んでは幼児が 紅葉のような手を合わせ 父上菩提と伏し拝む
  二重積んでは手を合わし 母上菩提回向する 三重積んでは古里に
  残る兄弟わがためと 礼拝回向ぞしおらしや
  昼はおのおの遊べども 日も入相のそのころに 冥途の鬼が現れて
  幼きものの傍により やれ汝らなにをする 娑婆と思うて甘えるな
  此処は冥途の旅なるぞや 娑婆に残りし父母は 今日七日や二七日
  四十九日や百箇日 追善供養のその暇に ただ明け暮れに汝らの
  形見に残せし手遊びや 太鼓 人形 風車 着物を見ては泣き嘆き
  達者な子どもを見るにつけ 何故に我が子は死んだかと 酷や哀れや不憫やと
  親の嘆きは汝らの 責苦を受くる種となり
  必ず我を恨むなと 言いつつ金棒振り上げて 積んだる塔を押し崩し
  汝らが積むこの塔は 歪がちにて見苦しし かくては功徳になりがたし
  とくとく是を積み直し 成仏願えと責めかける
  やれ恐ろしやと幼児は 南や北や西 東 こけつまろびつ逃げ回る
  なおも獄卒金棒を 振りかざしつつ無慙にも あまたの幼児 睨み付け
  すでに打たんとする陰に 幼児その場に手を合わせ 熱き涙を流しつつ
  許し給えと伏し拝む
  おりしも西の谷間より 能化の地獄大菩薩 動ぎ出でさせ給いつつ
  幼きものの傍により 何を嘆くか嬰児よ 汝ら命 短くて
  冥途の旅に来たるなり 娑婆と冥途は程遠し故いつまで親を慕うとも
  娑婆の親には会えぬぞよ 今日より後は我をこそ 冥途の親と思うべし
  幼きものを御衣の 袖や袂にだき入れて 憐れの給うぞありがたや
  未だに歩まぬ嬰児を 錫杖の柄にとりつかせ 忍辱慈悲の御肌に
  泣く幼児を抱き上げ 助け給うぞ ありがたや
 

 釈迦の入滅後、56億7千万年後に弥勒菩薩が現れるまでの仏が不在となってしまう間に、六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人道・天道)を輪廻する衆生を救う菩薩とされる。
 六道輪廻の考えから六地蔵が生まれ、
   ・地獄道 → 檀陀地蔵、金剛願地蔵、地蔵(大定智悲地蔵)
   ・餓鬼道 → 宝珠地蔵、金剛宝地蔵、宝掌(大徳浄地蔵)
   ・畜生道 → 宝印地蔵、金剛悲地蔵、宝処(大光明地蔵)
   ・修羅道 → 持地地蔵、金剛幢地蔵、宝印手(清浄無垢地蔵)
   ・人道   → 除蓋障地蔵、放光王地蔵、持地(大清浄地蔵)
   ・天道   → 日光地蔵、預天賀地蔵、堅固意(大堅固地蔵)
と称するが、各像の姿はほとんど同じである。

 地蔵菩薩と閻魔王は同一であり、この世には地蔵の姿で現れ、人々の行いのすべてを見ていて、死後に裁くとの説もある。

 十種利益や、二十八種利益、七種利益があるとされる。

 ≪代表的な十種利益≫
  一 五穀豊穣、大漁豊漁、商売繁盛
  二 家内安全
  三 健康長寿
  四 願望成就
  五 悪い夢を見ない
  六 旅行安全
  七 水火の災難がない
  八 過ちや障りを除く
  九 天国に生まれる
  十 仏にめぐり会う

 ≪二十八種利益≫
天龍護念善果日増集聖上因 菩提不退衣食豊足疾疫不臨
離水火災無盗賊厄人見欽敬 神鬼助持女転男身為王臣女
端正相好多生天上或為帝王 宿智命通有求皆従眷属歓楽
諸横消滅先亡離苦業道永除 去処盡通夜夢安楽宿福受生
諸聖讃歎聰明利根饒慈愍心 畢竟成佛 

 ≪七種利益≫
速超聖地悪業消滅諸佛護臨菩提不退 増長本力宿命皆通畢竟成佛

 一般的には、「首なし地蔵」は病苦の身代わり、「子安地蔵」は子宝・子育て守護、「六地蔵」は厄除け、「延命地蔵」や「日限地蔵」は 延命・開運・勝利にご利益があるとされる。

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