会   津   の   名   産   品

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会   津   味   噌

 魚醤に近い味噌の原型は弥生時代から食されていたが、鎌倉時代に入り味噌汁として庶民の間に定着した。
 戦国時代になると兵糧として急速に発展・進化し、各地で特徴のある品質の高い味噌が造られるようになった。
 日本人にとって欠かせなくなった味噌は、全国各地それぞれに様々な風味の味わいを醸し出し、地元の風土に慣れ親しんで、どれをとっても美味しく、優劣は付け難い。
 会津でも古来より自家製として食されていたが、寛永20(1643)年に会津に入府した保科正之公が奨励・育成するや、貞享2(1685)年には産業として成立している。
、文化4(1807)年には特産品として全国的に名を轟かせており、嘉永5(1852)年には番付帳「若松禄高名五副対」も発行されている。

 味噌は原料によって
   ◇ 米味噌  大豆に米麹を加えて醸成
   ◇ 麦味噌  大豆に麦麹を加えて醸成
   ◇ 豆味噌  大豆に豆麹を使った醸成
の3つに分類され、会津味噌は「米味噌」である。
 著名な料理人たちに評価の高い「米味噌」を北の地から順にあげると、、
  ◇ 北海道味噌 ◇ 津軽味噌 ◇ 秋田味噌 ◇ 仙台味噌
  ◇ 会津味噌 ◇ 越後味噌 ◇ 江戸甘味噌 ◇ 信州味噌
  ◇ 関西白味噌 ◇ 府中味噌 ◇ 讃岐味噌
などであるが、もちろん甲乙付け難い。
 会津味噌は、大豆に米麹を加えた米味噌の「辛口味噌」に細分されるが、赤褐色になるまで熟成期間を長くするので、大豆の旨みが凝縮して濃厚な味わいになり、「会津の赤味噌」 と称されている。
 近年は、塩分を控えめにした、まろやかな中辛口も多く造られるようになった。

 また、味噌汁に使われるだけでなく、様々な郷土料理での重要な調味料でもある。
  ◇ 田楽
  ◇ “しんごろう”などへ“じゅうねん味噌”
  ◇ “はっとう”へ“じゅうねん”味噌
  ◇ ふきみそ (フキノトウみそ)
  ◇ いも煮
  ◇ 鯉こく、鯉の洗い
  ◇ くじら汁
  ◇ えご

宿泊所や立ち寄った食堂で美味しいと思ったら、何の味噌かを聞いてみよう。
日常の食品なので、街中の味噌屋やスーパーでも売っている。
《お好みの旨い味噌が、きっと見つかるはず。》

<市町村別の五十音順>

《 会 津 味 噌 協 同 組 合 》

 名称「会津みそ」は、権利者/会津味噌協同組合の商標 (商標登録第5122652号)。

会津天宝醸造(株)
 明治4(1871)年、創業。
 昭和30年代、地物野菜を使った漬物分野にも進出。
 今では、首都圏などのデパート・専門店・スーパーなどで販売されている。
 市の歴史的景観指定建造物
 ▲(会津若松市大町1-1-24 Tel. 0242-23-1616 〔HP〕 )

(有)永井屋麹店
 麹屋の知識・経験を生かし“本物の味”第一の味噌づくり。
 「会津山吹みそ」
 ▲(会津若松市神指町大字高久字高久72
       Tel. 0242-22-5238)

羽金合名会社

 ▲(会津若松市大町2-8-18
       Tel. 0242-22-0798)

林合名会社

 寛永年間、創業。 会津藩ご用達。
 「大豆とコメの同割 糀みそ」「純正会津味噌」
 令和3(2021)年日、全国醤油品評会で、二度目の農林水産省大臣官房長賞を受賞。
 ▲(会津若松市材木町1-9-18 Tel. 0242-27-4055 〔HP〕 )

(合名)高砂屋商店
 明治45(1912)年、創業。
 保存料不使用の「会津高原みそ」、「鶴ケ城味噌」
 平成28(2016)年、全国醤油品評会で2度目の農林水産大臣賞を受賞。
▲(会津坂下町字古市乙141
    Tel. 0242-83-2032 〔HP〕 )

八二醸造(有)
 寛政2(1790)年、創業。
 200年の伝統の味を守り続ける8代目が、昔ながらの“うま味”を追求。
 「十二割 糀味噌」「玄米味噌」
 ▲(会津坂下町市中二番甲3631
       Tel. 0242-83-2051 〔HP〕 )

(株)伊藤金四郎商店

 「特選みそ西玉」「酵母仕込みそ」
 ▲(喜多方市寺町4747
       Tel. 0241-22-1515)

(有)糀屋伊藤醸造店

 天然醸造のこうじ味噌「会津樽っ子みそ」

 ▲(喜多方市高郷町上郷惣座丁472-2
       Tel. 0241-44-2966 〔HP〕 )

川瀬味噌醤油醸造店

 「雄国みそ」

▲(喜多方市熊倉町熊倉827
      Tel. 0241-22-1808)

星醸造(株)

 「雅みそ」「茜みそ」「蔵出し味噌」
 ▲(喜多方市字北町2906
       Tel. 0241-22-0101 〔HP〕 )

武藤合名会社 (淀屋)

 明治10(1877)年、創業。
 米味噌のみならず、黒豆味噌、麹味噌まで手掛ける。

▲(喜多方市塩川町字新町1858
      Tel. 0241-27-2022 〔HP〕 )

(有)若喜商店

 宝暦5(1775)年、創業。
 「若喜蔵味噌」

▲(喜多方市字3-4786 Tel. 0241-22-0010 〔HP〕 )

いちます醸造

 安政元(1855)年、創業。
 「じゅうねん味噌」も好評。
 ▲(下郷町大字大松字川北村甲25
       Tel. 0241-67-2197)

玉川味噌店
 昭和5(1930)年、創業。
 添加物を一切加えず、家族で昔ながらの製法で醸造とのこと。 「天然醸造味噌」
 ▲(下郷町大字弥五島字和田居村605
        Tel. 0241-67-2217)

《会津味噌協同組合以外の評判店》

庄助の味噌 (瀧の湯)
 先祖代々受け継がれた製法を用いた自家醸造味噌。
 宿泊者のクチコミで、味噌汁の他にも味噌田楽や焼きおにぎりも美味しいと大評判。
▲(会津若松市東山町湯本字滝ノ湯108
      Tel 0242-29-1000 〔HP〕)

(有)松本屋商店

 江戸時代末期の創業。
 「殿様みそ」「ひめみそ」「二十割糀みそ」
 ▲(喜多方市塩川町字中町1906
      Tel. 0241-27-2061 〔HP〕 )

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奥会津只見 目黒麹店

 明治32(1899)年、創業。
 「無添加 生みそ」、「無添加 こだわりみそ」
 ▲(只見町大字只見字田中1220 Tel. 0241-82-2050 〔HP〕)

(株)土っ子田島farm

 農産物の加工業が主だが、冬場に味噌造りをしているとのこと。
 手作り・無添加の生味噌「あやこがね味噌」

 ▲(南会津町田部字八幡前60 Tel. 0241-62-0116)

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