古来より、会津には小さく、こじんまりした蔵元が数多くある。
町中を散策すると、証しである“杉玉”や“古いのれん”を、今でも目にすることができる。
良質の伏流水、肥沃な土地から産する質の高い米、寒暖の激しい気候、かたくなに守る熟練の技が、うまい酒を生み出し続けている。
酒には、万人が好む品は無いという。
◇ 辛口を好む人
◇ 甘口を好む人
◇ スッキリ派 濃厚派
◇ 口の中で広がる酒
◇ 口の中をころがる酒
◇ 常温が一番美味しいといわれるが冷やすと豹変する美酒
◇ 熱燗で芳醇な味と香りが楽しめる酒
など様々であるが、会津には全てが揃っている。
最近では、フルーツ風味も好まれている。
意外に知られていないのが、全国でもトップの地位にあることである。
お好みの名酒と、きっと出会える。
「◎会州一」 「儀平」 「此花」
・創業 寛永20(1643)年
隣接の「会州一蔵」で販売している
▲(会津若松市相生町7-17 Tel. 0242-25-0054)
・令和5年〜令和6年全国新酒鑑評会で2年連続金賞受賞
・平成29年全国新酒鑑評会で入賞
・平成24年〜平成26年全国新酒鑑評会で3年連続金賞受賞
・平成23年全国新酒鑑評会で入賞
・平成22年全国新酒鑑評会で金賞受賞
「◎純米大吟醸 花春」 「◎荒城の月」 「花春」 「夢の香」 「鶴水」 「会津印」
<焼酎> 「粕取焼酎」 「花春」 「ブーン」
・創業 享保3(1718)年
・酒蔵 見学なし
▲(会津若松市神指町大字中四合字小見前24-1
Tel. 0242-22-0022 〔HP〕)
・令和6年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・令和4年〜令和5年全国新酒鑑評会で2年連続入賞
・令和3年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成25年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成24年全国新酒鑑評会で入賞
・平成23年全国新酒鑑評会で金賞受賞
「◎名倉山」 「月弓」
・創業 大正6(1917)年
・酒蔵 見学なし
酒蔵では販売していないので、市内の酒店で購入を。
▲(会津若松市千石町2-46 Tel. 0242-22-0844 〔HP〕)
・令和6年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成21年〜令和4年全国新酒鑑評会で13年連続金賞受賞の偉業達成
(令和2年は新型コロナで中止)
・平成20年全国新酒鑑評会で入賞
「◎榮四郎」 「◎龍ヶ沢」 「◎榮川」 「磐梯しぼり」
<焼酎> 「榮川」
・創業 明治2(1869)年
・酒蔵 見学可
磐梯工場には試飲のできる「ゆっ蔵」がある
「◎純米大吟醸 京の華」 「京の華」 「会津流」 「辰泉」 「成志」 「通の酒」
<焼酎> 「辰泉」 「悠久の滴」
・創業 明治10(1877)年に本家新城家(酒造業)より独立
・酒蔵 見学可(要予約)
▲(会津若松市上町5-26 Tel. 0242-22-0504 〔HP〕)
9時〜18時、不定休
・令和5年全国新酒鑑評会で入賞
・平成29年〜令和元年全国新酒鑑評会で3年連続入賞
・平成25年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成20年〜平成23年全国新酒鑑評会で4年連続金賞受賞
「◎純米大吟醸 会津中将」 「◎大吟醸 山田錦ゆり」 「会津中将」 「ゆり」
・創業 寛政6(1794)年に分家
・酒蔵 見学可(要予約)
「鶴乃江」とは、鶴ヶ城と猪苗代湖を表わすとのこと。
「◎寫樂」 「◎大吟醸 宮泉」 「会津宮泉」
<焼酎> 「玄武」
・創業 昭和29(1954)年に花春酒造(株)から分家
・酒蔵 「会津酒造歴史館」併設
焼酎資料館としては東北初とのこと
▲(会津若松市東栄町8-7 Tel. 0242-27-0031 〔HP〕)
・令和4年全国新酒鑑評会で入賞
・令和元年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成30年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成25年全国新酒鑑評会で金賞受賞
・平成23年全国新酒鑑評会で入賞
・平成22年全国新酒鑑評会で金賞受賞
「◎会津娘」 「雪がすみの郷」
・創業 明治8(1875)年
・酒蔵 見学可(要連絡)
歴史的景観指定建造物 (第30号)。
酒米/五百万石を自ら耕作、淡麗でキレの良い酒と評判。
▲(会津若松市門田町一ノ堰755 Tel. 0242-27-0108 〔HP〕)
「◎玄宰」
「◎末廣」 「◎嘉永蔵」 「◎玄宰」 「遥香」 「Dr.野口」
・創業 嘉永3(1850)年
・見学 「嘉永蔵」 (無料)
発泡酒、梅酒、そば酒も販売。一番古い「杏蔵」を改装して喫茶店も営業。
世界各国の名機、珍品の「クラシックカメラ博物館」併設。個人コレクションとしては、国内最大規模。
「会津復古会」加盟店。
▲嘉永蔵 (会津若松市日新町12-38 Tel. 0242-27-0002 〔HP〕)
河野 合名会社 「春高楼」 「粛正」
石橋酒造場(石橋徳治) 「薫鷹」 「会津灘」 合名会社 柏木酒造店 「天香」 「天香」の名は 「春過ぎて夏きたるらし白砂の衣ほすてふ天の香久山」 から。 訪ねた(20/6)が、住所には大型スーパーが建っていた。 電話は通じたため聞いたところ、休業しているとのことである。 名酒だったので、残念である。 東山酒造 合資会社 「東山」 ・創業 明治年間。 訪ねた(20/6)が無くなっており、電話も通じない。 近所で聞いたところ、廃業したとのことである。 美味い酒だったので、残念である。 「寫樂」は、宮泉銘醸が引き継ぐ。 此花酒造 株式会社 「此花」 会津酒造博物館も運営していた。 松本酒造店 「会津富士」 清瀧酒造 株式会社 「清瀧」 店主の自宅を庭園美術館「可月亭」として公開。 |