会　　　津　　　の　　　名　　　産　　　品

会　津　塗、　会　津　漆　器

　古来より、仏都として仏像や仏具への装飾や、武具の製作には欠かせない技術であった。
　室町時代の蘆名盛信公の時代に、漆の木の栽培を 奨励 したのが始まりとされる。
　天正18(1590)年、蒲生氏郷公が領主になった際、近江国から木地師や塗り師を会津に呼び寄せてから、産業として飛躍的に発展する。
　その後、蒔絵、沈金などの工夫がなされ、全国有数の漆器の産地となる
　江戸時代に、家老/田中玄宰による販売促進の結果、一時、江戸の漆器のほぼ100％を占めるようになり、その後の会津塗は、日用品として親しまれている。
　さらに、幕府の許可を得て、中国、オランダなどへも輸出され、隆盛を迎える。

　松竹梅と破魔矢の組み合わせた模様は、会津絵と呼ばれる。
　他の産地よりも溝を細く浅く彫る沈金の絵柄には、えも言われぬ柔らかさが出ている。
　黒や朱の地塗りの上に描かれた装飾は芸術であり、落ちつきのある光沢は、心温まる温もりすら感じさせる。
　材質的には、水にしみにくく、熱湯にも強く、酸やアルカリにも強い。
　使う面からも、持っても熱くならない、入れた物が冷めない、長持ちさせるなどの利点がある。
　生産額での漆器３大産地 (会津漆器、山中漆器/石川県、越前漆器/福井県)。
　漆器５大塗り (会津塗、輪島塗/石川県、越前塗/福井県、山中塗/石川県、紀州塗/和歌山県) の１つでもある。
　国の伝統的工芸品にも指定されている。

体　験　教　室　あ　り　の　販　売　店　(製造・卸)

　≪体験教室≫　　約１時間、2〜30名、要予約
　▲(会津若松市中央1-3-28　Tel. 0242-22-0680　〔ＨＰ〕)
　　　　・8時30分〜17時
　　　　・駐車　20台ほど

　歴史的景観指定建造物 (第21号)。
　漆資料館が併設。　道路沿いに石碑「 ぬりの辻」がある。

　≪体験教室≫　　約１時間、2〜50名、要予約
　▲(会津若松市門田町一ノ堰字土手外1943-4
　　　　　　　　　Tel. 0242-27-9426　〔ＨＰ〕)
　　　　・駐車　大駐車場あり


　値ごろ感のある商品が多い。

販　　　売　　　店　　　(製造・卸)

　享保年間の創業で、300年の歴史を誇る。
　汁椀が、お勧め。
　▲(会津若松市大町1-2-10　Tel. 0242-22-0203　〔ＨＰ〕)
　　　　・9時〜17時30分
　　　　・駐車　５台

　資料館が併設。

　黒漆喰の店蔵は、 江戸後期に建築。
　国選定登録有形文化財。
　歴史的景観指定建造物 (第７号)。
　▲(会津若松市大町1-9-3
　　　　Tel. 0242-22-0151　〔ＨＰ〕)
　　　　・9時30分〜18時
　　　　・駐車　3台

　江戸時代の漆器類を復元している。一見の価値あり。
　「会津復古会」加盟店。
　戊辰の役の際、西軍 (長賊) の屯所となる。その時の刀傷が残っている。

　▲(会津若松市大町1-1-45　Tel. 0242-27-0845　〔ＨＰ〕)
　　　　・9時30分〜17時30分(日曜日は9時30分〜)

　▲(会津若松市中央1-4-12
　　　　　Tel. 0242-25-0151　〔ＨＰ〕)

　現代的なデザインが特徴。
　漆の可能性にチャレンジ。
　▲(会津若松市大町1-4-51
　　　　Tel. 0242-25-4111　〔ＨＰ〕)

　創業200年。
　葵の紋の入った長櫃 (長持ち) が展示されている。
　▲(会津若松市大町1-3-51　Tel. 0242-22-0448)
　　　　・10時〜18時
　　　　・駐車　４台

　▲(会津若松市上町3-25
　　　　　　　　Tel. 0242-22-8790)

　▲(会津若松市宝町5-15
　　　　　　　Tel. 0242-27-0514)

　歴史的景観指定建造物 (第８号)。
　《令和3(2021)年1月14日、破産》

　▲(会津若松市大町2-1-5)

　会津漆器のもとになる木地を作る体験教室。
　　　・茶托やコースター作り
　　　・体験時間　30分〜1時間
　　　・5〜10名（要予約)
　▲(会津若松市町北町大字上荒久田字村北78
　　　　Tel. 0242-22-5467)
　　　　・8時30分〜17時
　　　　・駐車場　4〜5台

製　造　・　卸　売　・　販　売　店