観光案内には載らない「ミニミニ博物館」も、数多くある。 蒐集者の思い入れがヒシヒシと伝わり、心和む空間が味わえる。 ドキッとする新たな感動や、目の覚める発見にも、きっと出会える。 |
鶴ヶ城の天守閣郷土博物館は、こちら。 | 会津新選組記念館は、こちら。 | |
昭和なつかし館は、こちら。 | ネパール博物館は、こちら。 | |
白木屋資料館は、こちら。 | 野口英世青春館は、こちら。 | |
嘉永蔵(末廣酒造)は、こちら。 | 会津酒造歴史館は、こちら。 | |
飯盛分店の資料館は、こちら。 |
「くつろぎ宿 新滝」の館内ロビー脇の1区画にある。
明治44(1911)年、大正10(1921)年、昭和5(1930)年の3回、当館 (新滝旅館) に逗留した。
その時に残された数点の作品が、公開・展示されている。
無料開放されているが、フロントで許可を得て見学し、終ったら御礼の一言は礼儀であろう。
玄関前の敷地には、与謝野晶子の碑がある。
入口の洗心橋の手前角には、竹久夢二の碑も建立されている。
▲新滝 (会津若松市東山町湯本川向222 Tel 0242-26-0005)
会津漆器の仕組みや工程、塗・蒔絵用の道具類が展示されていたのだが、体験教室に変わっており、資料類は壁際に追いやられていた。
壁に掲示されている資料は、一般的な知識としては充分すぎるほど、判り易く解説されている。
隣接している「蔵座敷 (漆の蔵)」の漆ダンスは、一見の価値あり。
正面の販売店「鈴善漆器問屋・蔵帳場・蔵問屋 (統の蔵)」も、整然と商品が展示・販売されており、見ているだけでも心が和む。
予約が必要だが、蒔絵師による蒔絵教室が人気。
▲鈴善漆器店 (会津若松市中央1-3-28 Tel. 0242-22-0680)
・8時30分〜17時30分
・休館 不定休
・駐車 12台
・見学時間 30分
会津の風土や文化などの原風景を、イラスト風に描いた横田新の作品が展示されているミニミニ美術館。
横田新は、福島民報社の記者時代に会津に魅了され、昭和44(1969)年から住みつき、会津を墨絵タッチで描き続けた。
大正14(1925)年〜平成22(2010)年。
「とうふ茶屋 清水庵」の蔵を利用して「太郎庵七日町菓房」が開店した際、隣りの「じねん亭鶴乃舞」の蔵を利用して開館した。
▲無料 (会津若松市七日町3-35
Tel. 0242-93-9388)
・10時〜16時
・休館 不定休
時折、企画イベントなど模様替えされる。
1階が赤べこや会津天神の実演販売や絵付け体験コーナーになった様子。
会津の画家、漆芸家、陶芸家 作家などの作品を展示。
訪れた時は、山中現 (喜多方出身) の作品が展示されていた。
心落ち着く作品である。
▲(会津若松市中央3-3-7 Tel. 0242-24-6433)
・10時〜18時
平成4(1992)年4月にオープンした、レンガ造りのアンティークな建物。
それ以前は、菓子店/会津葵の2階にあった。
シルクロードや南蛮文化に関する資料など約300点が、展示されている小さな美術館。
喫茶店「西遊館」の、2階・中3階が展示室になっている。
▲有料 (会津若松市追手町4-6 Tel. 0242-27-1001 〔HP〕) 鶴ヶ城/北出丸の手前
・9時〜17時(年中無休)
・館内撮影禁止
太郎庵会津総本店の2階に設置。
ガラスのショーケース4つに、展示されている。
▲無料 (会津若松市白虎町180-1 Tel. 0242-32-2877)
・9時〜19時
・休館 不定休
・駐車 あり
店の入口に、平成15(2003)年9月建立の「おけい像」がある。 おけいの墓 (碑) は、会津平野を見下ろす背炙山の山頂/黄金丘にある。 説明文の中に、下記が記載されている。 「おかえりなさい。おけいさん。」 と声をかけて下さい。 “おけい”については、こちら。 |
|
蔵造りの店の一部に、明治初期からの薬看板や関連資料、生活用具などを展示している町方史料館。
明治22(1889)年建立の1階の店の1/3と、2階ののスペースに展示。
江戸時代は刀の鍔を販売していたが、江戸末期に薬販売「神禧堂薬館(しんきどうやっかん)」を開店した。
建物内部は、格子帳場、畳敷きといった“明治”が残っている。
歴史的景観指定建造物 (第12号)。
10数年前までは昼食の薬膳セット (9品) が味わえたが、今は中止されている。
12代目の店主みずから案内してくれた。
薬の安売りで商売が難しいため、今の代で閉館するとのこと。
見学するなら、お早めに。
▲有料(会津若松市上町3-24
Tel. 0242-22-0237)
・9時〜17時
・休館 不定休
・駐車 2〜3台
江戸時代からの赤瓦や、白漆喰の酒蔵を保存した歴史的景観指定建造物 (第6号)。
少し前までは「会州一蔵品館」として、酒道具、華道具、茶道具などや、雛人形など民俗資料が、2階ギャラリーには、狩野芳崖、竹内栖鳳、安田靫彦などの近代日本画の巨匠の作品が展示されていた。 付属の茶室月庵も随時公開され、試食コーナーでは全種類が味わえた。
現在は、売店「瑞祥館」と喫茶「茶蔵
戊辰の役で薩長らは、戦いが終わって開城した後も分捕り合戦に奔走し、略奪の限りを尽くした。
分捕り品の置き場の1つとして、会州一の蔵が使われた。
没収した刀剣の良し悪しを見るため、柱に切り付けた痕が、21か所も確認できる。 略奪した財宝で重い物は、持ち主に強制的に買い取らせるなどの悪業を繰り返した。
戊辰戦争中、会津に攻め込んできた西軍は、会州一の蔵を強制的に駐屯所として充てました。 柱の刀傷は、会津藩より取り上げた刀の試し切りにつけられたものです。 刃こぼれしない良い刀は、高く売れるからです。 刀傷は、この柱以外にも欄間や扉にもあります。
▲(会津若松市相生町7-17 Tel. 0242-25-0055)
・10時〜20時
・休館 月曜日、年末年始
・駐車 完備(大型スーパーと併用)
木之本漆器店の2階にあり、入場無料。
会津桐の粉を喜多方ラーメン (小麦粉) と混ぜて粘土にし、手びねりで作られた主にネコの桐粉の人形館。
狭いながらも600体 (匹?) ほどのネコがお出迎え、猫好きには たまらない。
▲(喜多方市天満前8859 Tel. 0241-23-1611 〔HP〕)
・9時30分〜18時
・不定休
旧家の蔵を改装したギャラリー。
周りは田園地帯、市街地の喧騒を忘れさせる。
店内は、撮影禁止。
▲(会津若松市河東町広田字田中原5 Tel. 0242-76-1007)
・10時30分〜16時
・休館 水曜日 (祝日は翌日)
・駐車 40台
築300年の母屋を そのまま使って、「氏季カフェ」が営業。
四季ランチが、人気とのこと。
▲氏季カフェ (Tel. 0242-75-3084)
大川ダムの解説のみならず、周辺の史跡なども展示。
ジオラマや、大川に生息の魚類、周囲の動植物も紹介。
▲(会津若松市大戸町大字大川李平乙)
・9時〜16時
・休館 12月〜3月
・駐車 充分
大川ダム
ダム・水車発電機の模型や、周辺地形のジオラマなどが展示。
発電所やダムについて解説パネルも充実。
▲(下郷町大字小沼崎字半丈乙847-1 Tel. 0241-68-2221)
・9時〜16時30分
・休館 土曜、日曜、祝日、12月1日〜3月31日
明治時代以降の世界中のカメラ600台ほどが、末廣酒造嘉永蔵の一角に展示されている。
日本で唯一との米国「航空写真機 Camera AIRCRAFT Type F-8」から、初代の使い捨てカメラ「写るんです、ハイ」まで、あらゆるカメラと出会える。
明治13(1880)年の「組立暗箱」は、“歴史”となったクラシックカメラだろう。
ドイツを中心に、アメリカ、イギリス、フランス、中国のカメラや、縁日で売られていたオモチャカメラ、学習雑誌の付録など資料対象外のカメラもある。
付属品も充実しており、昭和初期のカメラ雑誌は手に取って読むこともできる。
カメラ好きは元より、すべての世代も楽しめる。
▲無料 (会津若松市日新町12-38 Tel. 0242-27-0002)
・10時〜17時
・休館 12月31日〜1月1日
・駐車 あり
添苗の生産地であった場所に建設された展示資料館。
国118号沿いにある“そば/うどん”の食堂の1室に、漆に関する資料が多数展示されている。
漆苗を生育する名家に嫁いだ初瀬川ウメは、生涯を漆苗の生育に情熱を注いだ。
昭和56(1981)年、「漆笛づくり」で初瀬川ウメに、第1回伝統文化ポーラ賞/特賞が贈られた。
入り口に「うるし苗県苗畑跡地」の石碑もある。
見学者がないようで、展示室は雑然としていたため無料だった。
能面を作っているとのことで、数多くの半製品が積まれていた。
貴重な資料・道具類も見受けられたので、公的に保存して欲しいものだ。
▲(会津若松市大戸町小谷川端)
・9時〜17時
・休館 金曜日
・駐車 20台
・入場 有料 (食事をすると無料)
平成20(2008)年10月26日、開館。
末廣酒造嘉永蔵の一画に、山田洋次監督と共に歩んだ会津人のカメラマン人生が展示されている。
笈川村 (湯川村) 出身。
大正15(1926)年8月31日〜平成8(1996)年10月31日。
映画「男はつらいよ」全48作の撮影に携わった。
遺族が寄贈のシナリオや、手紙、「幸せの黄色いハンカチ」なども含めた映画パンフレット、日本アカデミー賞などの賞状・盾・副賞、作品ごとの撮影時のスナップ写真のアルバム、愛用品などが展示。
なぜか、「男はつらいよ」の全風景が、会津の懐かしい風景と重なる。
湯川たから館にも、高羽哲夫コーナーがある。
▲無料 (会津若松市日新町)
・10時〜17時
・休館 12月31日〜1月1日
・駐車 あり
昭和の漫画を中心に、古い漫画が展示されていた。
意外に知られていないが、笹川ひろしをはじめ手塚治虫のスタッフには会津若松出身の人が多い。 手塚治虫も こよなく会津を愛しており、滝沢本陣や東山温泉などに名残がある。
平成25(2013)年頃、残念ながら閉館。
▲(会津若松市七日町)
福島県伝統産業会館
会津漆の銘品を中心に数多く展示し、特産品などの土産品も展示販売していたが、会津若松観光物産協会の展示場に引き継がれた。
現在でも事務所は2階にあるが、一般公開はしていない。
▲会津漆器協同組合 (会津若松市大町)
竹久夢二が、明治44年と大正10年、昭和5年に滞在した際の作品や手紙などを展示。
当時は、炭問屋だった。
平成17(2005)年5月14日、火災で1階の店舗と2階の資料館ともども全焼。
▲長尾酒店 (会津若松市湯川町)