会   津   の   名   産   品

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会 津 絵 ろ う そ く

会津絵ろうそく

 室町時代の蘆名盛信公の時代に漆の木の栽培が奨励された。
 樹液は漆塗料として使うが、その漆の実から採れる蝋を灯りとして利用したのが始まりとされる。
 織田信長に献上されるなど、漆の実の蝋は高級品のため歴代藩主も保護・奨励し改良が繰り返された。
 品質にも磨きがかかり、火持ちするのが特徴。
 雪の季節の婚礼や仏壇に供える一対の花の代わりとして絵ろうそくを飾るようになり、独特の発展を遂げる。
 江戸時代に入ると、全国の大名や料亭、上級宿屋、豪商、神社仏閣などが競って買い求め、藩の財政を潤すまでになった。
 西出丸の蝋蔵で管理され、将軍家や宮家にも上納された。  [蝋蔵]

 木蝋は、東北地方で漆の実から精製され、入手が困難な高価なものだった。
 宝徳年間(1449〜1451)、蘆名盛信公が栽培を始め、徐々に藩の財政を豊かにする。
 漆木の植栽は、後に「会津絵ろうそく」と「会津塗」という二大産業を生みだすことになる。
 天正9(1581)年、蘆名盛隆公が信長へ駿馬3頭と蝋燭1000挺を献上しており、すでに大量生産されていたことが分かる。
 上杉家時代には、年貢蝋/二十一匁と定められ、余蝋は農民が自由にしてよいとされた。
 加藤家時代には、蝋の買上げ制が厳しくなり、年貢蝋/二十一匁の他に、「小買蝋」、「大買蝋」 と称して、粕蝋まで買い上げられた。
 「釜元」と呼ばれる長の下に、作業小屋「蝋釜屋」で連帯責任による共同作業において行われていた。 藩の役人に監視監督され、横流し「抜蝋」は厳罰に処せられた。
 保科時代にも、当初は加藤家時代の年貢制を踏襲している。
 
 元禄年間(1688〜1704)、会津の金山職人が、桜島の櫨の実が製蝋に適していることを発見し、親しかった鹿児島藩へ蝋絞り技術も伝授した。
 やがて製蝋に大成功し、莫大な利益をもたらして薩摩藩の財政を潤した。
 薩摩藩が「櫨の耕作制度」を強制したため、当初は農民を苦しめたという。
 後に、薩摩藩の繁栄を知った福岡藩は、秘かに持ち帰った話しが残っている。
   ・櫨の実を弁当箱の底に隠し、その上に飯を盛って持ちかえった
   ・福岡藩/那珂川村の庄屋/高橋善蔵が、おにぎりの中に入れて持ち帰った
 薩摩藩は藩外不出の極秘事項として流出を厳しく取り締まったが、江戸時代中期頃には西日本各地の各藩に広まり、各藩の財政を潤すまでに至った。
<「鹿児島県とのご縁」と併記>    .
 やがて、西国諸藩の生産の増加により価格が下落するものの、幕末まで会津の名産品として名が廃れることはなかった。
 ◇ 「和漢三才図会/医師・寺島良安」正徳2(1713)年
     会津の土産として 「漆」 と 「蝋」 と記載。
 ◇ 「日本山海名産図会」寛政11(1799)年
    「本草蟲といひて奥州会津に採る蝋なり 是はいぼくらひといふ虫を畜な
     ふて水蝋樹といふ木の上に放せば 自然に枝の間に蝋を生かして色白し
     其虫は奥州にのみありて 他国になし 〜 〜 〜 又此蝋を刀剣に塗れ
     は久しく錆を生ぜず 又疣に貼れば自ら落故にイホオトシの名あり
     今蝋屋に售る会津蝋といふ物真偽おぼつかなし

 幕末〜明治の多くの風刺画に、旧幕府方の筆頭として好意的に会津藩が描かれているが、ほとんどの着物の絵柄が蝋燭である。
 江戸時代を通じて、会津の特産品として庶民が知っていたことを表す証拠であろう。
 結婚式用は可憐な梅や童女が描かれており、神仏用は菊や牡丹などが描かれる。
 今の蝋はハゼの実からとっているが、今でも1本1本、すべてが手作りされている。
 灯す目的ではなく、インテリア小物として求める人が多い。

 2月頃、鶴ヶ城御薬園で雪景色の中で7千本ほどのろうそくが灯され、美しく幻想的に輝く「会津絵そうろくまつり」も開催される。

製   造  ・  販   売   店

ほしばんローソク店

ほしばんローソク店

 安永元年(1772)創業。

 絵付け体験あり (3〜11月)。
  ・要予約
    (前日まで。ただし15人以上は3日前まで予約)
  ・9時〜16時 (店舗は、〜19時まで)
  ・所要時間 50〜60分
  ・利用人数 2〜60人

ほしばんローソク店   ▲(会津若松市七日町3-33 Tel. 0242-27-1873 〔HP〕)
     ・駐車 1台のみ(近くの市観光駐車場を利用)

小澤蝋燭(ろうそく)

 徳川8代将軍/吉宗時代からの老舗。

 絵付け体験あり。
  ・要予約 (5人以上は5日以上前)
  ・9時〜16時(店舗は、8時30分〜19時まで)
  ・所要時間 40〜60分
  ・利用人数 1〜50人位まで

小澤蝋燭店   ▲(会津若松市西栄町6-27
        Tel. 0242-27-0652)
     ・契約駐車場あり

土   産   店

 鶴ヶ城会館については、こちら。

 会津武家屋敷については、こちら。

 会津物産直売所については、こちら。

 旅館・ホテルの売店や、街中の多くの店でも、取り扱っている。

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