大同2(807)年、徳一大師が創建した薬師如来を本尊とする5つの寺院の総称。
磐梯山に魔物が住んでおり、いつも霧に覆われていたため作物が育たず、人々には疫病が蔓延していた。
そのことを聞いた弘法大師 (空海) が駆け付け、魔物を退散させた。 無病息災、五穀豊穣などが続くように5体の薬師如来を造り始めたが、完成する前に帰ってしまった。 その後、徳一大師によって薬師如来像は完成され、各々五堂に安置された。 徳一大師(徳一菩薩)については、こちら。 |
中央薬師如来 薬師堂
・勝常寺 (瑠璃光山、真言宗豊山派)
・薬師像は、近畿地方以外での唯一の国宝
▲(湯川村大字勝常字代舞1764
Tel. 0241-27-4566)
東方薬師如来 薬師堂
・恵日寺 (真言宗豊山派)
・丈六薬師如来
▲(磐梯町大字磐梯字本寺上4950
Tel. 0242-73-2320)
西方薬師如来 上宇内薬師堂
・調合寺 (曹洞宗)
・薬師像は、国指定重要文化財
▲(会津坂下町大字大上字村北地内)
北方薬師如来 北山薬師如堂
・大正寺、松音寺
・別称、峯の薬師
▲(北塩原村大字北山)
南方薬師如来 野寺薬師堂
・慈光寺 (曹洞宗)
・元々は、今の寺の左側を登った屯台平山の山頂に
祀られた。
▲(会津若松市門田町堤沢字上村)
※ 南方薬師如来に異説がある。