鶴ヶ城下にあった三十三観音で、「若松三十三観音」 「城廻り三十三観音」 「城下三十三観音」 「三十三所札所」とも呼ばれていた。
享保2(1717)年、自在院の住職/覚範が一桂院と咸徳院の住僧と図り、会津三十三観音に倣って札所を選んだ。 宝永年間(1704〜1710) 頃とも (会津鏡)。
くじで公平に順を決めたため、経路としての順番にはなっていない。
会津三十三観音が農民婦女子を対象にしているのに対し、城下の町民を対象に定められた。
戊辰の役で、に焼き払われ、会津藩が斗南へ挙藩流刑となり、廃れた。
現在でも、再興にいたっていない。
観音菩薩については。こちら。
・聖観音菩薩
・瑞雲山、臨済宗
▲(会津若松市栄町 2-12 Tel. 0242-22-2993)
<御詠歌> 有漏路より 無漏路
※ 一部史料に「静松寺 南町」とあるのは、郭内の興徳寺では自由な出入りが難しいため、寛政年間(1789〜1801)に郭外の静松寺に移された。
戊辰の役で静松寺が焼失し廃寺となったため興徳寺に戻されている。
・聖観音菩薩
・水尾山、真言宗
▲会津若松市東山町石山
(会津若松市慶山 2-3-1)
愛宕神社の石段の左手に、ひっそりと佇む。
<御詠歌> 岩を掘り 水をたたえて 身を清め
峰よりいづる 月影ぞ待つ
・千手観音菩薩
・円通山、真言宗、松圓寺の末寺として草創
▲(会津若松市門田町字年貢町甲749 <旧/天寧寺町>)
◇ 管轄/弘真院
現在は、弘真院の本堂の脇に佇む。
<御詠歌> みたらしや 大悲の誓い 汲みて知る
玉の泉も 湧きて流るる
第四番 御旗下 長源寺 ≪廃寺≫・深岸山、浄土宗▲(<旧/半兵衛町横通>) ◇ 管轄/融通寺 |
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<御詠歌> 深き恵 |
第五番 上野状町 圓満寺 ≪廃寺≫・聖観音菩薩 ・薬王山、真言宗▲(<旧/上野伏町>) ◇ 管轄/金剛寺 |
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<御詠歌> 野にも伏し 山にも伏して いのる身は
すえ円満と 頼もしきかな |
・如意輪観音菩薩
・如意山、曹洞宗
▲会津若松市門田町
(会津若松市花見ケ丘 3-5-30 Tel. 0242-26-0209)
<御詠歌> 万世
・千手観音菩薩
・馬宝山千手院、真言宗豊山派
▲(会津若松市大町 1-5-24 Tel. 0242-22-5188)
<御詠歌> 道場の 光たえせぬ 観音寺
道のみどころ 内にこそあれ
・如意輪観音菩薩 (本尊/聖観世音菩薩)
・安吉山、臨済宗妙心寺派
▲(会津若松市馬場本町2-28 Tel. 0242-22-0623)
<御詠歌> 参るより 心も澄める 実相寺
森の木
第九番 千軒道 浄国寺 ≪廃寺≫・古今山、浄土宗▲(<旧/千軒道>) ◇ 管轄/融通寺 |
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<御詠歌> 古 |
第十番 馬場名子屋町 観音堂 ≪廃寺≫・聖観音菩薩▲(<旧/馬場名子屋町>) ◇ 管轄/興徳寺 かつて「中央 2-1-29の地 (荒川クリニック) にあった。 |
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<御詠歌> 心をば 馬場にすえおく 武士 |
第十一番 南町 文明寺 ≪廃寺≫・千手観音菩薩・高遠山、真言宗 ◇ 管轄/観音寺 元々は南町にあった。 ▲(会津若松市大町 2-7-45) <御詠歌> たかく見て とお山寺の 観世音 ちぎる御法 |
・聖観音菩薩
・自然山、浄土宗
▲(会津若松市大町 2-7-45 Tel. 0242-22-4320)
<御詠歌> そのかみは 誰
・如意輪観音菩薩
・当麻山、時宗
▲会津若松市大町
(会津若松市川原町5-20 Tel. 0242-27-3637)
東明寺、西光寺、常念寺が合併し、新たな東明寺となる。
<御詠歌> みちの山 分けて流るる 当麻寺
・如意輪観音菩薩
・龍雲山、曹洞宗
▲(会津若松市材木町 1-10-33 Tel. 0242-27-4935)
<御詠歌> 雨雲の かかると見れば 木
第十五番 大町 持宝院 ≪廃寺≫・十一面観音菩薩 ・東光山、真言宗▲(<旧/大町名子屋町>) ◇ 管轄/自在院 |
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<御詠歌> 祈りなば 手にも満つらん 持宝院
よろづ代までも かけて頼まん |
第十六番 小田町 称名寺 ≪廃寺≫・一行山、浄土宗▲(<旧/極楽寺前通>) ◇ 管轄/高厳寺 |
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<御詠歌> 一筋に 誰も唱えよ 称名寺 |
・千手観音菩薩
・願求山、浄土宗
▲(会津若松市日新町16-36 Tel. 0242-26-3288)
<御詠歌> ねがいなば 後生の雲も 消えはてて
求めいたらん 極楽の道
・聖観音菩薩
・安養山、真言宗
▲(会津若松市大町 1-5-1 <旧/大町名子屋町>)
◇ 管轄/弥勒寺
<御詠歌> めぐり来て ここに拝まん 誓願寺
都はよそに あらじと思えば
・聖観音菩薩、文殊観音菩薩
・福聚山満願寺、真言宗
▲(会津若松市相生町 2-18 Tel. 0242-22-3245)
<御詠歌> 栴檀
第二十番 花畑 長楽寺 ≪廃寺≫・鷲山、浄土宗◇ 管轄/融通寺 現在の南町 (<旧/花畑通>) にあったが、天保年間に焼失して 再建されていない。 |
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<御詠歌> 寝ても聞き 起きても響く 長楽の
鐘の音ごとに 唱う一声 |
・聖観音菩薩
・六照山、時宗
▲会津若松市河原町
(会津若松市川原町5-20 Tel. 0242-27-3637)
西光寺・常念寺と合併した東明寺と同居。
<御詠歌> 見渡せば 川のおもてに 照り添えて
月の影さす 弘長の寺
第二十二番 東名子屋町 妙音寺 ≪廃寺≫・福徳山、天台宗▲(<旧/東名子屋町>) ◇ 管轄/常光寺 |
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<御詠歌> 夜 |
第二十三番 融通寺町 城安寺 ≪廃寺≫・古舘山、浄土宗▲(<旧/融通寺町>) ◇ 管轄/融通寺 |
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<御詠歌> 黒川の 名も古舘の 成安寺
流れの水の いまに絶えせじ |
・魚藍観音菩薩
・正覚山、浄土宗
▲(会津若松市七日町4-20 Tel. 0242-27-7445)
<御詠歌> 後の世を ねがう心を 観世音
弥陀の浄土へ 参る身なれば
・聖観音菩薩
・万松山、曹洞宗
▲(会津若松市日新町16-24 Tel. 0242-28-1903)
<御詠歌> 何ごとも 願いのもとは 長福寺
絶えせず後の 世のために
長久3(1042)年、梁田筑後が創建。
・稲座山、真言宗
宝治2(1248)年、市頭商司が市神を立つ。
西念寺と改称したとも、西念寺が過去帳引継したとも伝え聞くが詳細不明。
ご存知の方、連絡を乞う。
<御詠歌> この世には 稲座にほこり あの世には
安養界
・妙覚山、真言宗豊山派
▲(会津若松市館馬町8)
<御詠歌> 舘の花 盛りの祈りは よもの山
静かに雲も 空に棚引く
第二十八番 徒之町 法林寺 ≪廃寺≫・稲台山、浄土宗▲(<旧/願成就寺前通>) ◇ 管轄/高厳寺 |
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<御詠歌> 春がすみ 秋の紅葉に 染めなして
奥ゆかしきは 法林の寺 |
・聖観音菩薩
・盛道山、浄土宗
▲(会津若松市中央2-4-5 Tel. 0242-22-2662)
<御詠歌> 盛りには 妙
・千手観音菩薩
・補陀落山、真言宗
▲会津若松市南千石町
(会津若松市千石町6-76 Tel. 0242-24-6121)
<御詠歌> 東山 霞棚ひく 南映寺
秋は紅葉に 染むる露かな
・聖観音菩薩
・龍淵山、曹洞宗
▲(会津若松市中央2-8-21 Tel. 0242-22-4518)
<御詠歌> 朝霞 晴れて夕べの 西の空
よもに棚引く 紫の雲
・如意輪観音菩薩
・松林山、天台宗
「めぐり会い観音」とも呼ばれていた。
▲(会津若松市七日町7-36 Tel. 0242-22-8530)
<御詠歌> 参るより 常の光を 頼むかな
ふた世をかけて 祈る身なれば
・千手観音菩薩
・宝珠山、真言宗
▲(会津若松市大町 2-4-35
Tel. 0242-22-5532 <旧/大町名子屋町>)
「宵寺」「日暮寺」とも呼ばれ、「一桂院」と「松園寺」が合体して「桂松院」となる。
<御詠歌> 一桂と 頼みをかけし 笈摺
幾歳か かかる願いも 如意の山
玉の台