桧原湖の遊覧船乗り場のある街角から、磐梯町に向かう。
1キロほどで、磐梯山ゴールドラインに入る。
料金所跡の手前を右折すると、喜多方市に抜ける。
最初の駐車場は、「望湖台」。
眺めができるところではないが、「はや池遊歩道」の入口になっている。
駐車場の後ろの端からは、桧原湖が見える。
「こがね平」は何もない駐車場であるが。ぜひ立ち寄りたい。
間近に見られる磐梯山の爆裂口は、感動ものである。
噴火で飛び散った荒々しい山頂が見える。
磐梯山の隠れた姿に出会えるのは、ここだけである。
「八方台」の駐車場は、磐梯山の登山口。
同時に、猫魔ケ岳、雄国沼への登山口でもある。
磐梯山ゴールドラインの
最高点 1,194m
。
唯一、トイレ・休憩所もあるが、売店はない。
登山者のであろう自動車が、いつも駐車している。
もちろん無料。
「幻の滝」の駐車場から滝までは、250メートルほど。
休憩を含め、散策をお勧めする。
猫魔ヶ岳中腹の小野川支流にある落差18メートルの滝。
遊歩道が作られるまでは、地元でも知る人は少なかった。
「滑滝(なめりたき)」の駐車場からは、音はするものの山あいに隠れて見つけにくい。
案内板を目当てに、山間の中を捜す。
途中から猪苗代湖が、幻想的な姿をあらわす。
紅葉樹海の中を縫うように、絶景の中、ヘアピンカーブを走る。
「山湖台」の駐車場からは、左に猪苗代湖が見える。
手前に名倉山、正面に背炙山・布引山・勢至堂峠がそびえたつ。
その奥に博士山、那須連峰が望める。
山湖台を過ぎまもなくスキー場が道路を横切っている。
リフトも頭上にあり、変な気持ちになろう。
冬季に道路が閉鎖されると、スキー場の一部となるのである。
料金所跡を過ぎた右手は、アルツ磐梯が運営のリゾート地である。
母成グリーンラインから沼尻温泉を過ぎ丁字路が国道115号。
右折し、福島市方面にしばらく向かう。
3キロほどで、標識を目印に左折する。
しばらく走ると、初めに見える湖が、秋元湖。
湖面のすぐそばまで山が迫り、神秘的な光景を醸し出し、夜明けには朝焼けで、湖面が黄金色に染まる。
日の出の写真撮影のスポットとしても有名。
「中津川渓谷レストハウス」には、広い駐車場がる。
中津川渓谷の遊歩道入口になっている。
急坂ではあるが、片道 15分〜20分ほど。
時間的に余裕があれば、散策したい。
▲(猪苗代町若宮吾妻山2998-47)
≪中津川渓谷≫
磐梯吾妻レークライン最大の景観と言われる。
秋元湖に注ぐ中津川の上流にある10Kmほどの渓谷には、48以上の「いろは滝」や急流を背景に大絶壁・原生林などがある。
四季それぞれ美しいが、自然が織りなす秋の紅葉は絶景。
▲(猪苗代町若宮〜北塩原村大字桧原)
すぐに、中津川に架かる橋に至る。
橋の上からの眺望は素晴らしい。
橋下には、中津川渓谷の一部が望める。
ただし、橋の上は駐車禁止。
橋を渡ると、“北塩原村”になる。
白布温泉街の外れに、天元台ロープウェイがある。
時間に余裕があれば、寄ってみたい。
右手に不動滝が見えてくるが、駐車場はない。
他の通行車両には、ご注意を。
西吾妻トンネルを抜けると、双竜峡の駐車場がある。
最上川の源流との碑がある。
左の赤滝、右の黒滝と呼ばれる2本の滝が、遠く山の木々のあいだを流れ落ちている。
水の流量の多い5月頃には、よく見える。
まもなく、「錦平」の駐車場がある。
紅葉の頃は、早朝からプロ・アマ問わず、多くのカメラマンが列をなしている。
紅葉の時期のために、わざわざ設置した駐車場である。
カエデなどの落葉樹が多く、見渡すかぎりの紅葉が織りなす。
絶景は東北無比で、日本一ともいわれている。
頂上が、標高1,404メートルの「白布峠」。
会津と山形県との境になっており、白布峠からは会津 (北塩原村) である。
現在では、唯一トイレのある場所。
売店はないが、いつも移動の出店が2〜3店でている。
丸太をイメージしたコンクリート製のテーブルもあるので、弁当を広げるのも良し。
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「東鉢山七曲り」 と呼ばれる絶景のドライブコースが続く。
次々と目の前に現れるカーブは、芸術的で心は躍る。
渓谷がないので圧巻的な紅葉とは別に、グリーンラインという名のごとく、新緑が紅葉した景観が楽しめる。
古くは、八幡太郎義家が会津入りした通路である。
伊達政宗公が会津に攻めた時にも通った。
戊辰の役の時、ここから西軍も侵略した。
磐梯熱海ICを出て、左折する。
道路沿いに高玉城址の案内板がある。
源義家の子孫が築き、その後に二本松藩畠山氏の支城となる。
伊達政宗公が蘆名義広公を攻める際、まずこの城を攻めた。
城主の高玉太郎左衛門常頼は奮戦するも、全員討死し落城した。
石筵ふれあい牧場を右折すると、名瀑「銚子ヶ滝」への道。
、駐車場から、徒歩で40〜50分かかる。
有料道路時代の料金所跡を過ぎると、ひたすら上り坂となる。
高森熱海有料道路という名の道路であった。
愛称の「母成グリーンライン」は、今でも使われている。
右折すると、母成峠の展望台。
沼尻高原が見渡せて、このライン随一の展望が楽しめる。
有料道路の時代には、茶屋があった。
現在では駐車場だけであるが、見晴らしの素晴らしさだけは変わっていない。
「戊辰戦役 母成峠古戦場」の碑が建っている。
昭和57(1982)年10月、峠の展望台に設置された。
慶応4(1868)年8月21日、要衝の地/母成峠の戦いが起こった。
旧幕府軍を中心とした東軍は800名、攻める西軍3,000名・大砲20門との戦いは熾烈を極めた。
旧幕臣/大鳥圭介は、西軍の主力が母成峠から攻め入ることを把握していたが、兵力の差は如何ともし難かった。
新撰組の土方歳三なども、ここで戦っている。
展望台から下ってすぐの右手に、東軍殉難者埋葬地と万葉の庭への道がある。
入口には、「峠の清水」がある。
こじんまりとしているので、注意して見ないと分らないかも。
≪万葉の庭≫
昭和57(1982)年、東軍殉難者の魂を慰めるため、埋葬地の近くに設立された。 万葉集に歌われている植物などを中心に、約2千種が植栽されている。 冬期は閉鎖。
自然植物観察園として、一般公開もされている。
▲(猪苗代町蚕養ホナリ字乙3697-18 Tel. 0242-64-3644)
畜産試験場の牧場を眺めながら、7キロ程の下り坂となる。
カーブは少なく、開放的な空間が続き、比較的直線も多い。
料金所跡を過ぎると、中ノ沢温泉が間近。
車の数は比較的少ないが、センターラインを越えないようにご注意を。
明治21(1888)年7月15日、磐梯山の大噴火によりできた堰止め湖。
磐梯三湖(陽桧原湖、秋元湖、小野川湖)の一つ。
水深31メートル、湖周38キロあり、磐梯三湖の中で最大の湖。
大型遊覧船が行き交い、冬はワカサギ釣りで賑わう。
水没した昔の集落の鳥居などが、水が少なくなると、顔を出すことでも有名。
所々で、道路が狭くなるので、走行注意。
所要時間も結構かかるが、見る価値は十分。
磐梯山ゴールドラインの入口にも至る。
見どころは、浄土平・吾妻小富士。
紅葉だけなら、
西吾妻スカイバレーがお勧め。
この道路については、こちら。