桧原湖の遊覧船乗り場のある街角から、磐梯町に向かう。
1キロほどで、磐梯山ゴールドラインに入る。
料金所跡の手前を右折すると、喜多方市に抜ける。
最初の駐車場は、「望湖台」。
眺めができるところではないが、「はや池遊歩道」の
入口になっていて、片道10分程度。
駐車場の後ろの端からは、桧原湖が見える。
「こがね平」は何もない駐車場であるが。ぜひ立ち寄りたい。
間近に見られる磐梯山の爆裂口は、感動ものである。
噴火で飛び散った荒々しい山頂が見える。
歩かずに、磐梯山の隠れた姿に出会えるのは、ここだけ。
「八方台」の駐車場は、磐梯山の登山口。
同時に、猫魔ケ岳、雄国沼への登山口でもある。
磐梯山ゴールドラインの
最高点 1,194m
。
唯一、トイレ・休憩所もあるが、売店はない。
登山者のであろう自動車が、いつも駐車している。
もちろん無料。
「幻の滝」の駐車場から滝までは、250メートルほど。
休憩を含め、散策をお勧めする。
猫魔ヶ岳中腹の小野川支流にある落差18メートルの滝。
遊歩道が作られるまでは、地元でも知る人は少なかった。
「滑滝(なめりたき)」の駐車場からは、音はするものの山あいに隠れて見つけにくい。
案内板を目当てに、山間の中を捜す。
途中から猪苗代湖が、幻想的な姿をあらわす。
紅葉樹海の中を縫うように、絶景の中、ヘアピンカーブを走る。
「山湖台」の駐車場からは、左に猪苗代湖が見える。
手前に名倉山、正面に背炙山・布引山・勢至堂峠がそびえたつ。
その奥に博士山、那須連峰が望める。
山湖台を過ぎまもなくスキー場が道路を横切っている。
リフトも頭上にあり、変な気持ちになろう。
冬季に道路が閉鎖されると、スキー場の一部となるのである。
料金所跡を過ぎた右手は、アルツ磐梯が運営しているリゾート地である。
母成グリーンラインから沼尻温泉を過ぎ丁字路が国道115号。
左折し、3キロほどで右折する。
右折し福島市方面に3キロほどの標識を目印に左折しても行ける。
しばらく走ると、初めに見える湖が、秋元湖。
湖面のすぐそばまで山が迫り、神秘的な光景を醸し出す。
夜明けには、朝焼けで、湖面が黄金色に染まる。
日の出の写真撮影のスポットとしても有名。
「中津川渓谷レストハウス」には、広い駐車場がる。
中津川渓谷の遊歩道入口となっている。
急坂ではあるが、片道 15分〜20分ほど。
時間的に余裕があれば、散策したい。
▲(猪苗代町若宮吾妻山2998-47)
すぐに、中津川に架かる橋に至る。
橋の上からの眺望は素晴らしい。
橋下には、中津川渓谷の一部が望める。
ただし、橋の上は駐車禁止。
橋を渡ると、“北塩原村”になる。
最高地点の三湖パラダイスでは、眼下に秋元湖、小野川湖、桧原湖の絶景を堪能できる。
正面には、磐梯山がそびえている。
新緑や紅葉の名所の一つである。
涼風峠の駐車場からは、小野川湖が望める。
裏磐梯三湖 (桧原湖、秋元湖、小野川湖) の中では、一番小さい湖。
標高794メートルに位置し、周囲は10キロほど。
眺めが涼しげで、湖面を渡る風も、高原のさわやかさを与えてくれる。
料金所跡のすぐ脇には、小野川湖がある。
出口で、国道459号に突き当たる。
磐梯山ゴールドラインへは、右折する。
東北道/福島西ICから、土湯に向かって国道115号を3キロ強ほど進み、右折してフルーツラインに入る。
4キロほど進みスカイラインへの標識を目印に左折し、県道70号に入る。
道なりに9キロほどで料金所跡を通過する。
「つばくろ谷」の標識を目印に右手に入ると駐車場。
不動沢橋が目の前に眺め、レストハウスもある。
橋長170メートルの鋼上路式ローゼ桁橋。
老朽化により、平成12(2000)年に新しくされた。
橋の下84メートルに、落差15メートルの滝が見える。
吾妻八景の1つ。
「天狗の庭」は、天狗たちが舞い降りて遊んだという言い伝えがある場所。
陽が射しこむと神秘さを感じ、来歴が納得できる。
180度の視界で、吾妻連峰が望める。
吾妻八景の1つ。
浄土平に近づくにつれ、岩肌の風景。
景色が荒涼さを増す。
標高1,948メートルの「一切経山」の山麓は、今なお噴き上げている火山ガスの影響で、赤茶けた岩礫の荒涼とした風景が広がっている。
残雪が、噴煙のため黄色に色づいていた。
空海が、山中に一切経を埋めたといわれている。
「浄土平」に駐車場がある。
吾妻小富士の登り口である。
少し進むと、「兎平 (うさぎだいら) 駐車場」がある。
ここからも、火山ガスを噴き出すところが良く見える。
兎平駐車場を出ると、カーブの少ない平坦な道。
鳥子平など原生林が生い茂る風景に一変する。
先ほどの荒んだ気持ちも、少しは晴れよう。
4月の再開通から5月半ば位までの季節は、峠にさしかかる頃から「雪の回廊」が楽しめる。
ヘアピンカーブが始まると、「双竜の辻」となる。
雲海に浮かんだ磐梯山と安達太良山の山容が、対峙する竜に見えることから名付けられた。
吾妻八景の1つ。
「湖見(うみみ)峠」では、猪苗代湖・小野川湖・秋元湖・桧原湖の4つの湖が遠望できる。
その中に、磐梯山がそびえている。
吾妻八景の1つ。
「天風境」は、ブナが樹海のように一面に広がっている。
一筋の幕滝が流れ落ち、風景にアクセントを添えている。
吾妻八景の1つ。
「国見台」は、吾妻連峰の山々を眺望するポイント。
最後の吾妻八景の1つ。
まもなく磐梯吾妻スカイラインの終点。
出口 (料金所跡) から15キロほどで、磐梯吾妻レークラインに至る。
古くは、八幡太郎義家が会津入りした通路である。
伊達政宗公が会津に攻めた時にも通った。
戊辰の役の時、ここからも侵略した。
磐梯熱海ICを出て、左折する。
道路沿いに高玉城址の案内板がある。
源義家の子孫が築き、その後に二本松藩/畠山氏の支城となる。
伊達政宗公が蘆名義広公を攻める際、まずこの城を攻めた。
城主の高玉太郎左衛門常頼は奮戦するも、全員討死し落城した。
昭和57(1982)年10月、峠の展望台に設置された。
慶応4(1868)年8月21日、要衝の地/母成峠の戦いが起こった。
旧幕府軍を中心とした東軍は800名、攻める3,000名・大砲20門との戦いは熾烈を極めた。
旧幕臣/大鳥圭介は、の主力が母成峠から攻め入ることを把握していたが、兵力の差は如何ともし難かった。
幕臣の大島圭介、新撰組の土方歳三なども、ここで戦っている。
有料道路の時代には、茶屋があった。
現在では駐車場だけであるが、見晴らしは素晴らしい。
▲(猪苗代町蚕養ホナリ乙 周辺)
昭和57(1982)年、東軍殉難者の魂を慰めるため、埋葬地の近くに設立された。
万葉集に歌われている植物などを中心に、約2千種が植栽されている。
自然植物観察園として、一般公開もされている。
公開は5月1日〜10月31日の間、冬期は閉鎖される。
▲(猪苗代町蚕養ホナリ字乙3697-18 Tel. 0242-64-3644)
畜産試験場の牧場を眺めながら、7キロ程の下り坂となる。
カーブは少なく、開放的な空間が続き、比較的直線も多い。
料金所跡を過ぎると、中ノ沢温泉が間近。
車の数は比較的少ないが、センターラインを越えないようにご注意を。
明治21(1888)年7月15日、磐梯山の大噴火によりできた堰止め湖。
磐梯三湖 (桧原湖、秋元湖、小野川湖) の一つ。
水深31メートル、湖周38キロあり、磐梯三湖の中で最大の湖。
大型遊覧船が行き交い、冬はワカサギ釣りで賑わう。
水没した昔の集落の鳥居などが、水が少なくなると、顔を出すことでも有名。
所々で、道路が狭くなるので、走行注意。
所要時間も結構かかるが、見る価値は十分。
磐梯山ゴールドラインの入口にも至る。
面積 103km2、周囲 50km、最大水深 95m、標高 514mの淡水湖。
面積は、琵琶湖、霞ヶ浦、サロマ湖に次いで日本第4位。
淡水湖の中では、第3位。
4年連続で、湖沼の水質日本一になっている。
火山性の酸性水がそそぐため、水質がPH5以下で藻などが生えず、魚もフナやウグイなどに限られるため。
別名を、天鏡湖 (てんきょうこ) と言う。
ミズスギゴケ群落と、白鳥の飛来地としても有名で、2つとも国指定天然記念物。
猪苗代湖南端の青松浜に「藩領境の大松」がある。
大永3(1523)年、福良村と舟津村が村境でもめた時、芦名盛舜公の裁定で収まった。
通常は石の標識が用いられるが、松を用いているのは珍しい。
青松浜から船津公園までは、車の往来は少ない。
かつ、湖水面に手が届くほど近くを走る。
絶壁を登ったりと、見晴らしも別格。