巡 礼、 札 所 巡 り、 霊 場 巡 り、 願 掛 け

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御蔵入三十三観音(奥会津三十三観音)
The Okurairi 33 Kannon

 貞享4(1687)年、南山領が幕府直轄になってしまうが、18年後に会津藩預領へ復帰。
 元禄11(1689)年会津三十三観音に倣い、農民らが願い出て始まった。 [資料]

 御蔵入とは、寛永20(1648)年に保科正之公が会津藩23万石で移封の際、幕府直轄領 (天領) とした上で会津藩の預りとして成立した5万石強の領 (南山御蔵入領) である。
 実質的には会津藩領と同様に扱われたが、会津藩の実高が28万石となり御三家である水戸藩を超えてしまうため、預り領とした配慮であった。
  「命じて曰く、之を処置すること封地と同じくすべし
 全国各地の天領預りの中でも、藩領と同じに支配が許されたのは会津藩だけである。
 領域は、現在の南会津全域と大沼郡の大半、河沼郡/柳津の一部、栃木県藤原町の五十里湖まで、19組・271ヶ村に及ぶ。
 幕府直轄が4回/43年間あったが、会津藩直轄は5回/175年と実質的に会津領だった。

(補) 観音菩薩については、こちら。   .

只        見        町

梁取 成法寺 御蔵入第一番  第一番 梁取 成法寺
   Johoji Temple

  ・聖観音菩薩 (木造 座像)
  ・佛地山、曹洞宗
  ・御開帳は、8月14日〜15日。
 ▲(只見町大字梁取字仏地1864-1 Tel. 0241-86-2503)  [本尊]
 永正9(1512)年に再建。
 観音堂と聖観音座像は、国指定重要文化財

<御詠歌> ただ頼め もらさず救くう 梁取(やなとり)の 誓ひあらたに 祈るこの身を

塩ノ岐 八乙女堂 御蔵入第二番  第二番 塩ノ岐 八乙女堂
   Yaotomedo Hall

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・妙雲寺

  ▲(只見町塩ノ岐字下八乙女487)
<御詠歌> 父母の めぐみも深き 八乙女(やおとめ)の 仏の誓ひ 塩のちまたに

 第三番 小林 新福寺
   Shinpukuji Temple

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・林光山、真言宗

  ▲(只見町大字小林字七十苅881)
<御詠歌> 露の身や みのりの種を まきそめて 末こばやしと 祈る仏を

黒谷 龍泉寺 御蔵入第四番  第四番 黒谷 龍泉寺
 
  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・巌風山、真言宗

  ▲(只見町大字黒谷字町482)
<御詠歌> 暗きより くらきを照らす 黒谷の 仏の誓ひ 頼もしきかな

楢戸 観音堂 御蔵入第五番  第五番 楢戸 観音堂
   Naradodo Hall

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・村民所有

  ▲(只見町大字楢戸字上ミ方430)
<御詠歌> 楢戸(ならと)より 浄土へ通る 旅ころも 思ひたつこそ 道しるべなれ

布沢 浮島堂 御蔵入第六番  第六番 布沢 浮島堂
   Ukishimado Hall

  ・如意輪観音菩薩 (座像)
  ・龍泉寺<布沢(ふざわ)> (迦玉山、曹洞宗)

  ▲(只見町布沢字浮島1157)
<御詠歌> はるばると 尋ねて参る 浮島の 仏をおがむ 身こそうれしき

昭        和        村

佐倉 観音寺 御蔵入第七番  第七番 佐倉 観音寺
   Sotoshu Jigenzan Kannonji Temple

  ・十一面観音菩薩 (座像)
  ・慈眼山、曹洞宗 (別当正法寺)

  ▲(昭和村佐倉字馬場723)
 元和2(1616)年、正法寺の分家寺として清隣了察が創建。
<御詠歌> あわれみの まなこに人を かへりみて かくも命の 限りなかりき

会   津   美   里   町

東尾岐 観音堂 御蔵入第八番  第八番 東尾岐 観音堂
 
  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・長泉寺 (遅沢山、曹洞宗)
  ▲(会津美里町東尾岐字大平/高田町東尾岐大平)
     ※ 老朽化・積雪により全壊とのこと
<御詠歌> (のり)の声 いつも たへざる松風に 入相(いりあい)ひびく 観音の堂

永井野 観音堂 御蔵入第九番  第九番 永井野 観音堂
   Nagaino Kannondo

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・天台宗 (別当長福寺 虎嶽山、曹洞宗)

  ▲(会津美里町永井野字下町1545/高田町永井野)
<御詠歌> みな人の 願う心は 永井野(ながいの)の 大悲の光 あらたなるらん

下        郷        町

小野 観音堂 御蔵入第十番  第十番 小野 観音堂
   Ono Kannondo

  ・十一面観音菩薩 (立像)  [本尊]
    境内に、おんば様
  ・万願寺 (東国山、曹洞宗)
 ▲(下郷町湯野上字堂ノ後甲386/下郷町小野村)
 文化10(1813)年、善龍寺の11世住職/大雄得明和尚が、万願寺の眷属仏堂として再建。
<御詠歌> おのづから 頼みをかくる 観世音 導き給え 知るも知らぬも

中妻 中の沢観音堂 御蔵入第十一番  第十一番 中妻 中の沢観音堂
   Nakanosawa Kannondo

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・旭田寺 (月光山、真言宗)

  ▲(下郷町中妻字観音前228)
<御詠歌> 中つまと 尋ね来ぬれば 中之沢 我が世の中の ちかひたのもし

塩生 観音堂 御蔵入第十二番  第十二番 塩生 観音堂
   Kyokudenji Kannondo

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・旭田寺 (月光山、真言宗。元は長福寺/廃寺)

  ▲(下郷町塩生字上ノ原1204)
<御詠歌> 尋ね来て ねがいも満る 塩生(しおのお)の 二世安楽と 誰か祈のらん

野際 嶽の堂 御蔵入第十三番  第十三番 野際 嶽の堂
   Dake Kannondo

  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・学圓寺 (任運山、真言宗)
  ▲(下郷町南倉沢字観音平839
    /下郷町南倉沢野際 観音沼森林公園内)
<御詠歌> はるばると 登れば(だけ)の 観世音 みたらせ沼に あそぶ水鳥

南     会     津     町

本町 薬師寺 御蔵入第十四番

 第十四番 本町 薬師寺
   Tajima Yakushiji Temple
 
  ・如意輪観音菩薩 (座像)
  ・薬師寺 (金光山、真言宗)
  ▲(南会津町田島字本町甲3872-1/田島町本町
       Tel. 0241-62-0102)
<御詠歌> (のり)(えん) めぐりて参る 薬師寺に 救け給えや 後生善処(ごしょうぜんしょ)

寺前 徳昌寺 御蔵入第十五番  第十五番 寺前 徳昌寺
   Tokushoji Temple
 
  ・聖観音菩薩 (座像)
  ・興国山、曹洞宗。
 ▲(南会津町田島字寺前甲2970/田島町寺前
       Tel. 0241-62-0255)

<御詠歌> 波羅蜜(はらみつ)や 田島の里の たじろかず また後の世を 救け給へや

中町 慈恩寺 御蔵入第十六番  第十六番 中町 慈恩寺
   Tajima Jionji Temple

  ・千手観音菩薩 (座像)
  ・養命山、真言宗
  ▲(南会津町田島字後原甲3707/田島町中町
       Tel. 0241-62-2668)
<御詠歌> 慈恩寺(じおんじ)へ 参る心は たのもしき 願いし(のり)に 逢うは一念

 第十七番 高野 観音堂
 
  ・馬頭観音菩薩 (座像)
  ・薬師寺 (金光山、真言宗)

  ▲(南会津町高野/田島町高野)
<御詠歌> 極楽は いづくと尋ね ()く見れば ここも高野と おもほゆる(かな)

帯沢 観音堂 御蔵入第十八番  第十八番 帯沢 観音堂
 
  ・聖観音菩薩 (座像)
  ・常楽院 (雲閉山、真言宗)

  ▲(南会津町金井沢字帯沢/田島町金井沢帯沢)
<御詠歌> いつの世は むすびおきにし 帯沢(おびさわ)へ 巡り逢うこそ 恵み深けれ

大豆渡 観音堂 御蔵入第十九番  第十九番 大豆渡 観音堂
 
  ・聖観音菩薩 (座像)
  ・南泉寺 (松見山、浄土真宗)

  ▲(南会津町静川上沢田乙/田島町静川〜根岸山)
      ※ 上沢田集落の裏山にある。

<御詠歌> 西東(にしひがし) めぐりて来たる 南泉寺(なんせんじ) 大悲の光 四季に絶えなく

川島 岩戸堂 御蔵入第二十番  第二十番 川島 岩戸堂
 
  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・南照寺 (金地山、旧修験/川島家)

  ▲(南会津町藤生/田島町川島字小塩)
 観音堂は岩山の頂上近くの岩場の窪みににあるが、元々修験者の修練場所であり、山道は険しく危険な個所が多く、参拝は推奨されていない。
<御詠歌> めぐり来て あまの岩戸(いわと)を 開くなる (のり)の力ぞ 後の世までも

糸沢 龍福寺 御蔵入第二十一番  第二十一番 糸沢 龍福寺
 
  ・馬頭観音菩薩 (座像)
  ・熊野山、真言宗

  ▲(南会津町糸沢字居平1880/田島町糸沢
       Tel. 0241-66-2222)
<御詠歌> みての糸 みちびき給え 観世音 大慈大悲の 誓いあらたに

塩ノ原 泉光寺 御蔵入第二十二番  第二十二番 塩ノ原 泉光寺
 
  ・千手観音菩薩 (立像)
  ・泉光寺 (千楽山、浄土真宗)

  ▲(南会津町塩ノ原字昆布沢528/舘岩村塩ノ原
      泉光寺本堂の裏山)
<御詠歌> (のり)の船 生死の海を わたり来て ()の岸にゆく しおの(はら)かな

 第二十三番 小塩 観音堂
 
  ・如意輪観音菩薩 (座像)
  ・村民所有

  ▲(南会津町小塩/伊南村小塩)
<御詠歌> 参りきて 願ひをかくる 小塩寺(こしおでら) 導き給へ みだの浄土へ


≪第二十三番 穴原 <廃寺>≫  ▲(舘岩村穴原)
<御詠歌> 千早ふる 高天原(たかまがはら)穴原(あなばら)を 行けば浄土の 弥陀の原へと

古町 栄燿堂 御蔵入第二十四番  第二十四番 古町 栄燿堂(えいようどう)
   Furumachi Zendouji Temple

  ・千手観音菩薩 (立像)
  ・善導寺 (成宝山、浄土宗)
 ▲(南会津町古町字東居平73/伊南村古町
     Tel. 0241-76-2570 本堂の裏山)
<御詠歌> 古町(ふるまち)と 名には呼べども みのりには つみもむくひも 消ゆるあは雪

古町 照国寺 御蔵入第二十五番  第二十五番 古町 照国寺
 
  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・金光山、時宗

  ▲(南会津町古町字小沼2025/伊南村古町
       Tel. 0241-76-2907)
<御詠歌> 照る程の 国は標茅(しめじ)が原なれば (たれ)か誓ひの 影にもるべき

青柳 観音堂 御蔵入第二十六番  第二十六番 青柳 観音堂
 
  ・聖観音菩薩 (座像)
  ・村民所有

  ▲(南会津町青柳/伊南村青柳)
<御詠歌> 青柳や いともかしこき (のり)の道 枝も栄へて いくよへぬらん

大橋 清水堂 御蔵入第二十七番  第二十七番 大橋 清水堂
 
  ・千手観音菩薩 (立像)
  ・村民所有

  ▲(南会津町大橋/南郷村大橋)
 堂内に三十三躰の観音像が安置されており、巡ることが困難な者は清水堂を参拝するだけで三十三観音の全ての御利益が授かるという。

<御詠歌> 極楽の 道は迷よはず わたり行く (のり)の誓ひに あうは大橋

山口 山崎堂 御蔵入第二十八番  第二十八番 山口 山崎堂
 
  ・如意輪観音菩薩 (座像)
  ・安照寺 (来迎山、浄土真宗)

  ▲(南会津町山口/南郷村山口)
<御詠歌> おもい立つ 山口しるき (のり)の道 まよいの雲も はるる月かげ

鴇単 松譽堂 御蔵入第二十九番  第二十九番 鴇単(とうのす) 松譽堂(まつよどう)
 
  ・准胝観音菩薩 (座像)
  ・村民所有

  ▲(南会津町鴇巣字村中/南郷村鴇巣)
<御詠歌> ときわなる 松譽(まつよ)の堂の 笠松わ たへぬ御法(みのり)の しるしなりけり

小野島の岩戸堂 御蔵入第三十番  第三十番 小野島 岩戸堂
 
  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・村民所有

  ▲(南会津町小野島/南郷村小野島)
<御詠歌> 小野島(おのしま)や おのがさまざま つくりおく 罪も消えなん (のり)の一声

 富山 富山堂 御蔵入第三十一番  第三十一番 富山 富山堂
 
  ・聖観音菩薩 (立像)
  ・不動寺 (明王山、真言宗)

  ▲(南会津町富山/南郷村富山)
<御詠歌> 伏しおがむ 利生(りしょう)も ふかき 富山(とみやま)の 恵み尊き 木々のかげかな

下山 観音堂 御蔵入第三十二番  第三十二番 下山 観音堂
 
  ・聖観音菩薩 (座像)
  ・観音寺 (南照山、真言宗)

  ▲(南会津町下山/南郷村下山)
  天保12(1841)年に再建。
<御詠歌> 下化衆生(げけしゅじょう) 水の月照る 下山に のぼる菩提の 種や植ゑけん

和泉田 泉光堂 御蔵入第三十三番  第三十三番 和泉田 泉光堂
 
  ・千手観音菩薩 (座像)
  ・村民所有

  ▲(南会津町和泉田字寺田/南郷村和泉田)
<御詠歌> 一声に つみも報いも 消えぬべし 濁りにじまぬ 和泉田(いずみだ)の寺
     今までは おかげと頼む 御衣摺(おいずる)を ぬぎて納むる 和泉田(いずみだ)の寺

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