昭和23(1948)年 41歳
4月 第16回/日本版画協会展 (東京都美術館) に、「北国の少女」「札幌郊外」「肖像」
「港小樽」、エッチング「手術室」「北海の魚市」を出品。
第22回/国画会展 (東京都美術館) に「ヴィナス」「孤独」「花」を出品。
5月 進駐軍の高官夫人たちによる日本人若手芸術家の支援を目的とする展覧会、
サロン・ド・プランタン展 (目白/旧徳川邸) に、「ミルク」を出品し、1等賞を受賞。
その後、この展示会はアメリカ各地を巡回する。
現代中日版画展 (日本橋/高島屋) に、「孤独」「少女」を出品。
第2回/美術団体連合展 (東京都美術館) に、「椿」を出品。
9月 斉藤清版画展 (銀座/たくみ画廊) を開催。
練馬区東大泉に転居。
昭和24(1949)年 42歳
4月 第23回/国画会展 (東京都美術館) に、「赤い実」「あるポーズ」を出品。
国画会の会員に推挙される。
5月 第3回/美術団体連合展 (東京都美術館) に、「白い壺」を出品。
6月 第17回/日本版画協会展 (東京都美術館) に、「思」「赤い実」、『週刊朝日』の表紙や
『朝日新聞』の文芸カットなどを出品。
12月 『一本集X』に、「新春」が掲載。
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昭和25(1950)年 43歳
4月 第24回/国画会展 (東京都美術館) に、「直子」「横顔」「裸婦」を出品。
5月 第4/美術団体連合展 (東京都美術館) に、「瞳」を出品。
6月 第18回/日本版画協会展 (東京都美術館) に、「会津風景」「奈良風景/3点」を出品。
昭和26(1951)年 44歳
故郷/会津の柳津町に、初めて作品を寄贈。
これ以降、町は作品収集を重ね、平成9(1997)年に「やないづ町立斎藤清美術館」
として開館する。
1月 第2回/選抜秀作美術展 (日本橋/三越本店) に「凝視」が選ばれ出品。
4月 第25回/国画会展 (東京都美術館) に、「瞳」「無我」を出品。
第19回/日本版画協会展 (東京都美術館) に「埴輪」「ひととき」を出品。
5月 第5回/美術団体連合展 (東京都美術館) に、「憩い」「ヌード」を出品。
7月 現代版画総合展 (酒田/本間美術館) に、「少女」「花と少女」を出品。
8月 第1回/国際美術展覧会出陳品展示会/サンパウロ近代美術館 (日本橋/三越本店) に、
「凝視 花」が出品。 日本代表としてサンパウロ・ビエンナーレに出品が決まったための
事前/国内展示会。
9月 斉藤清創作版画展 (日本橋/三越本店) に、「石頭」「石仏」「プロフィール」などが出品。
これ以降、三越にて「斎藤清創作版画展」が毎年開催。
10月 第1回/サンパウロ・ビエンナーレ (ブラジル/サンパウロ近代美術館)に、「凝視 花」を
出品し在サンパウロ日本人賞を受賞。 この受賞は戦後日本人として初めての国際展で
の受賞であり、日本の現代版画の素晴らしさと斎藤清の名を世界中に広め、日本美術が
海外へ進出する先駆けとなる。
これ以降、海外で数多くの栄誉に輝き、国内よりも海外で評価される。
昭和27(1952)年 45歳
1月 第3回/選抜秀作美術展 (日本橋/三越本店) に「黙祷」が選ばれ出品。
第2回/ルガノ国際版画展出品作展示展 (日本橋/三越本店) に、「無我」などを出品。
3月 アメリカで初の個展 斉藤版画展 (ニューヨーク/アーミー・エディケーションセンター)
開催。
4月 第26回/国画会展 (東京都美術館) に、「嫉妬」「無我の凝視」を出品。
第20回/日本版画協会展のサンパウロ・ビエンナーレ受賞記念特展 (東京都美術館) に、
受賞作品とともに「赤い実」「あるポーズ」「凝視/A〜D」「白い夢」「ヌード/A〜D」「瞳」「無我」を出品。
第2回/白と黒国際版画展ルガノ (通称:ルガノ国際版画ビエンナーレ、スイス/ルガノ市立
美術館) に、「凝視/猫、花」「椿」を出品。
現代グラフィクアート展 (アメリカ/ニューヨーク近代美術館) に、多数の作品を出品。
5月 第1回/日本国際美術展 (東京都美術館) に、「土器」「埴輪/A、B」を出品。
6月 米国の斉藤清個展 (ニューヨーク/キャラバン画廊) に、「猫と少女」などを出品。
7月 現代創作版画六人展 (神奈川県立近代美術館) に、「赤い実」「凝視/猫、花、ジャパ人
トリプティク」「五月」「思惟」「土器」「直子」「ヌード」「埴輪/A〜C」「瞳」「無我」の14点を
出品。
≪斉藤清・恩地孝四郎・駒井哲郎・平塚運一・川西英・棟方志功≫
9月 第2回/斉藤清版画展 (日本橋/三越本店) に、連作「凝視」6点、「孤独」「嫉妬」「埴輪/A
〜D」「朝日新聞国際写真サロン目録」「白梅」を出品。
現代創作版画展 (白鶴美術館) に、「凝視/猫、花、ジャパ人形トリプティク」を出品
昭和28(1953)年 46歳
1月 第4回/選抜秀作美術展 (日本橋/三越本店) に「凝視 獲物」を出品。
4月 第27回/国画会展 (東京都美術館) に、「赤い花」「愛撫」を出品。
5月 第2回/日本国際美術展 (東京都美術館) に、「埴輪」「無我」を出品。
7月 第2回/ビエナール美術展出品作品展 (銀座/松屋) に「埴輪」を出品。
9月 現代創作版画六人展 (中央公論社画廊) に、「摩周湖の幻想」を出品。
≪斉藤清・恩地孝四郎・北岡文雄・駒井哲郎・品川工≫
12月 第2回/サンパウロ・ビエンナーレ (ブラジル/サンパウロ近代美術館) に、「埴輪」を出品。
斉藤清・鷹山宇一 二人展 (銀座/養清堂画廊) に、「埴輪と土器」4点、
「埴輪」2点、「埴輪とリンゴ」「想い」「凝視」「少女」「ミルク」の計11点を出品。
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参考文献:生命の指標 斎藤清など