ネ  ッ  ト  で  見  物

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やすらぎの郷 会 津 村


 奇異をねらった建造物や展示物があるわけではない。
 広大な庭園には、四季折々の花々が咲き誇り、ゆっくりと時が流れている。
 会津というより、日本古来の温かく懐かしい風景を、肌で実感できる。
 ネットでは味わえない"日本の温もり"と出会える。
 一周する観覧バス(有料)も運行されており、歩くのが不得意な方でも楽しめる。
 立ち寄りたい場所の1つである。

会津村の案内図 (現地板)  慈母大観音が見えるので、訪れるのに迷うことはなかろう。
  ・開園  8時〜17時 (12月〜3月は、9時〜16時)

 11年もの歳月をかけて、6万坪の広大な庭園が造られた。
 現在でも、造営され続けているとのこと。
 東西150mの城郭門は、京都の二条城を模している。
 あえて火中の栗を拾った松平容保を想い、造営したという。
 そして、慈母大観音が、優しく見守っている。

 冬期を除いて、いつ訪れても四季折々の花々が咲き誇っている。
  ◇ 春 ウメやサクラ、スイセン、シバザクラ、チューリップ、ツツジなど
  ◇ 夏 アジサイやアヤメ、ヒマワリ、ユリ、サルスベリなど
  ◇ 秋 コスモスやキクなどの他に、紅葉が園内を着飾る
 春の「さつき展」、秋の「菊まつり」は、大勢の見物客でにぎわう。

大手門 (入口)

大手門

 雲上からの眺めを最後の楽しみに取っておきたいので、右の区域から反時計回りで散策する。
 体力に自信のない人は、園内1周を約15分かけて巡る二階建て観覧バスが、お勧め。

 歩くなら左から時計回りのルートで、まず慈母大観音を巡ろう。
 慈母大観音の内部は階段のみでエレベーターはないので、螺旋階段を上るのに多少の体力がいるからである。


大ツツジ園の辺り

 悠久の時が、ゆっくりと流れている。



 見晴らしは、素晴らしい。


地蔵尊堂

 明暦元(1655)年、高田町谷ヶ地 (会津美里町) に建立、後に御堂ごと この地に移築された。

 山村の御堂は派手さはないが、とても趣がある。


三重ノ塔

 南会津の杉を使って建てられたとのこと。
 釈迦如来が安置されている。
 小ぶりの建物で、雪国によく似合う。


あじさい園の辺り


 だんだん目線が低くなってくる。


巨大釈迦横臥像

 御身丈13.4メートル。
 ポロンナルワの遺跡地区にある3体の磨崖仏のうち、涅槃仏を模したもの。
 昭和60(1985)年の筑波科学万国博覧会にスリランカが出品していたが、永遠の地として、数多くの中から会津村を選んだとのこと。


桜の茶屋

 無料休憩所の1つ。
 目の前に、朱色の橋が架かった観音池の前にある。
 しばし、休憩しよう。
 写経所としても使用されているようだ。


観音池、観音滝

 猪苗代湖の水を引いているとのこと。

 5百坪強の観音池には、鯉が悠々と泳いでいる。
 餌付けをしているようで、ものすごい数の鯉が寄ってきた。


あやめ園の辺り



水車小屋

 水車小屋の奥に、民俗資料館がある。
 奥会津の民具1千点が展示されている。
 館内は、訪れた時のお楽しみ。


武家御成の間

 武家屋敷風造りの本堂。
 ラーメンなどの軽食を除き予約制の食事処だったが、今では企画イベント会場に使われているようだ。


東屋への岩道を上る

 曲り屋への近道である岩道を上る。
 東屋の手前に、2つの滝が流れ落ちている。


 振り返ると、表情を変えた観音池が望める。


曲り屋


 南会津で実際に住んでいた建物を移築。
 他の展示場では1棟ほどが普通だが、児山家、山形家、星家、小林家の4棟が建っている。
 土・日と祝祭日(10時〜15時)は、地元の語りべによる民話や昔話を聞くことができる。
 野口英世へ宛てた母/シカの手紙に人気があるそうだ。
 予約すれば、座敷で宴会 (45名まで) もできるとのこと。

曲り屋の室内 曲り屋の室内 曲り屋の室内 曲り屋の室内

 曲がり屋の前に、ポツンと舞台が建っている。

 舞台の前の空間は広い。
 大人数でも観覧できそうだ。


会津慈母大観音

 昭和62(1987)年に開眼法要 御身丈57メートルで、男の子を抱いている。
 ぱっちりした御目で、親しみのもてる御顔をしている。
 内部は螺旋階段になっていて、40メートルの肩の高さまで上れる。



 入るとすぐに、観音の名前を書いた掛け軸が整然と掛けられている。
 観音菩薩の名称については、こちら。


 階段を上り始めると、中心の柱に1万体の十二支御守本尊が安置されている。
 小さな本尊には、安寧を願い奉納した人々の名前が記されている。希望者は入口の受付で申し込む。

 上っている途中の会話が反響し、厳かさを感じてしまう。

胎内の仏像 胎内の仏像 胎内の仏像

 所どころに窓が開いていて、外を眺められる。

 最上階の小さな空間から眺めると、なぜか人の悩みなど小さいと感じてしまう。
 別途の拝観料の価値は、 充分すぎて余りある。

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