11年もの歳月をかけて、6万坪の広大な庭園が造られた。
現在でも、造営され続けているとのこと。
東西150mの城郭門は、京都の二条城を模している。
あえて火中の栗を拾った松平容保を想い、造営したという。
そして、慈母大観音が、優しく見守っている。
冬期を除いて、いつ訪れても四季折々の花々が咲き誇っている。
◇ 春 ウメやサクラ、スイセン、シバザクラ、チューリップ、ツツジなど
◇ 夏 アジサイやアヤメ、ヒマワリ、ユリ、サルスベリなど
◇ 秋 コスモスやキクなどの他に、紅葉が園内を着飾る
春の「さつき展」、秋の「菊まつり」は、大勢の見物客でにぎわう。
雲上からの眺めを最後の楽しみに取っておきたいので、右の区域から反時計回りで散策する。
体力に自信のない人は、園内1周を約15分かけて巡る二階建て観覧バスが、お勧め。
歩くなら左から時計回りのルートで、まず慈母大観音を巡ろう。
慈母大観音の内部は階段のみでエレベーターはないので、螺旋階段を上るのに多少の体力がいるからである。
悠久の時が、ゆっくりと流れている。
見晴らしは、素晴らしい。
明暦元(1655)年、高田町谷ヶ地 (会津美里町) に建立、後に御堂ごと この地に移築された。
山村の御堂は派手さはないが、とても趣がある。
南会津の杉を使って建てられたとのこと。
釈迦如来が安置されている。
小ぶりの建物で、雪国によく似合う。
だんだん目線が低くなってくる。
御身丈13.4メートル。
ポロンナルワの遺跡地区にある3体の磨崖仏のうち、涅槃仏を模したもの。
昭和60(1985)年の筑波科学万国博覧会にスリランカが出品していたが、永遠の地として、数多くの中から会津村を選んだとのこと。
無料休憩所の1つ。
目の前に、朱色の橋が架かった観音池の前にある。
しばし、休憩しよう。
写経所としても使用されているようだ。
猪苗代湖の水を引いているとのこと。
5百坪強の観音池には、鯉が悠々と泳いでいる。
餌付けをしているようで、ものすごい数の鯉が寄ってきた。
水車小屋の奥に、民俗資料館がある。
奥会津の民具1千点が展示されている。
館内は、訪れた時のお楽しみ。
武家屋敷風造りの本堂。
ラーメンなどの軽食を除き予約制の食事処だったが、今では企画イベント会場に使われているようだ。
曲り屋への近道である岩道を上る。
東屋の手前に、2つの滝が流れ落ちている。
振り返ると、表情を変えた観音池が望める。
南会津で実際に住んでいた建物を移築。
他の展示場では1棟ほどが普通だが、児山家、山形家、星家、小林家の4棟が建っている。
土・日と祝祭日(10時〜15時)は、地元の語りべによる民話や昔話を聞くことができる。
野口英世へ宛てた母/シカの手紙に人気があるそうだ。
予約すれば、座敷で宴会 (45名まで) もできるとのこと。
曲がり屋の前に、ポツンと舞台が建っている。
舞台の前の空間は広い。
大人数でも観覧できそうだ。
昭和62(1987)年に開眼法要 御身丈57メートルで、男の子を抱いている。
ぱっちりした御目で、親しみのもてる御顔をしている。
内部は螺旋階段になっていて、40メートルの肩の高さまで上れる。
入るとすぐに、観音の名前を書いた掛け軸が整然と掛けられている。
観音菩薩の名称については、こちら。
階段を上り始めると、中心の柱に1万体の十二支御守本尊が安置されている。
小さな本尊には、安寧を願い奉納した人々の名前が記されている。希望者は入口の受付で申し込む。
上っている途中の会話が反響し、厳かさを感じてしまう。
最上階の小さな空間から眺めると、なぜか人の悩みなど小さいと感じてしまう。
別途の拝観料の価値は、 充分すぎて余りある。