巡礼、札所巡り、願掛け

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会　　津　　五　　薬　　師

大同2(807)年、徳一大師が創建した薬師如来を本尊とする５つの寺院の総称。

　

　磐梯山に魔物が住んでおり、いつも霧に覆われていたため作物が育たず、人々には疫病が蔓延していた。
　そのことを聞いた弘法大師 (空海) が駆け付け、魔物を退散させた。　無病息災、五穀豊穣などが続くように５体の薬師如来を造り始めたが、完成する前に帰ってしまった。
　その後、徳一大師によって薬師如来像は完成され、各々五堂に安置された。
　徳一大師(徳一菩薩)については、こちら。

　

　　　薬師如来像が現存しているのは、残念ながら、勝常寺と上宇内薬師堂だけである。
　　　勝常寺の薬師如来像は、近畿地方以外での唯一の国宝。
　　　上宇内薬師堂の像も、国指定重要文化財。
　　　いづれも、平安時代初期の作である。
　　　薬師如来については、会津十二薬師を参照

　　　巡礼については、「会津五薬師を訪ね徳一大師に想いを馳せる」を参照。

　中央薬師如来　　薬師堂

　　・勝常寺　(瑠璃光山、真言宗豊山派)
　　・薬師像は、近畿地方以外での唯一の国宝
　　・薬師堂は、国指定重要文化財。
　　・病気治癒 (特に眼の病気)、健康長寿、安産祈願。
　　　▲(湯川村大字勝常字代舞1764
　　　　　　　　　　　　Tel. 0241-27-4566)

　東方薬師如来　　薬師堂

　　・徳一大師の本拠地。
　　・慧日寺　(真言宗豊山派)　丈六薬師如来
　　・病気治癒、健康長寿、災難除去、安産祈願、無事産育。
　　　▲(磐梯町大字磐梯字本寺上4950
　　　　　　　　　　　　　　Tel. 0242-73-2320)

　西方薬師如来　　上宇内薬師堂

　　・調合寺　(曹洞宗)
　　・薬師像は、国指定重要文化財 (管轄/浄泉禅寺)
　　・治病延命、無事産育、子孫繁栄
　　　▲(会津坂下町大字大上字村北地内) 　　　　　　

　北方薬師如来　　北山薬師如堂

　　・別称、峯の薬師
　　・大正寺と松音寺が１年毎に祭礼を担当
　　・病気治癒 (特に眼の病気)、健康長寿、安産祈願。
　　　▲(北塩原村大字北山)

　南方薬師如来　　野寺薬師堂

　　　・本尊/薬師如来は、徳一大師の作と伝わる。
　　　・慈光寺　(曹洞宗)
　　　・元々は、寺の左側を登った屯台平山の山頂に創建。
　　　・病気治癒、無病息災、心身堅固、五穀豊穣。
　　　▲(会津若松市門田町堤沢字上村)
　　　※ 南方薬師如来に異説がある。

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