茶の間は小さかったけれど、家族の皆が集った。
食事は、常に家族と一緒だった。
中心には、とても怖かったけれど、凛とした父がいた。
晩酌をしながら語る父の話しを楽しんだ。
貧しかったけれど、心は豊かだった。
そして、明日にでも叶う「夢」があった。
白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫は、「三種の神器」といわれた。
まず、白黒テレビがやってきて、笑い声が茶の間にあふれた。
ほどなく洗濯機がやってきて、母の手から“あかぎれ”が消えた。
冷蔵庫がやってくると、品数が増え、食卓が豊かになった。
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今や有線放送、カラオケが全盛の時代である。
訪れている世代の子どもたちは、レコードなど見たこともない。
ミュージックボックスは、どのように映っているのだろうか。
1階の店の奥に、蔵座敷がある。
壊れものが展示されているため、“大人”のみの入場となっている。
安政5(1858)年に建てられ、明治に入ると旅籠「ものや」として使われていたとのこと。
1階の「骨董倶楽部」では、小物類の骨董類を販売している。
隙間なく、所狭しと並べられている。
ひっきりなしに2階の昭和なつかし館に、児童たちが訪れる。
入館料の方が、骨董の売れ上げより、圧倒的に多いようだ。