確かに、祭神は、
◇ 伊邪那美命と離婚の際、1日に1,500人の子作りを宣言した伊邪那岐命。
“子授けの神”とも云われている。
◇ とても美しく、神々ですら虜にする白山姫命。
木花咲耶姫命、菊理姫命とも云われる美目麗しい“女性の守護神”。
◇ 伊邪那岐命と伊邪那美命を引き合わせた“縁結びの神”の少彦名命
の3神である。
子作り、女一代の神、縁結びの神が揃っている。
男と女の和合を願って祀られたとの話も、多少は納得できる。
鳥居の先は、うっそうとした樹木で覆われている
拝殿どころか、参道すら隠れていて、何も見えない。
鳥居をくぐると、緩やかな上りなのに、右に急カーブしている。
大人の秘密の場が、意図的に隠されているように感じる。
これから先の聖域は、天地が逆の世界なのだそうだ。
2股から天に伸びている樹木は、人の両足を例えたのだと言う。
参道は産道に通じ、2本の木、もしくは2股に分かれた間を通るように造られた。
年月を経るごとに由来は忘れられ、改修されるごとに名残りが消えていった。
今も残っている参道も、不自然な曲り道をしている。
やはり、一部は意図的に導いたとしか思えない。
2本の木 (お股) の間を通る際には、心をこめて両手で押し広げるのだと言う。
参道の脇には、巨大に2股に分かれた樹木もある。
勢いよく、天高く伸びている。
見る角度を変えてみる。
確かに“まぐわって”いる。
願いを込めて、分かれ目 (割れ目、お股) に触れる。
中腹辺りの参道脇に湧き出る。
両手を清め、口をすすぐ。
かつては、2本の樹木の間から湧き出ていたと言う。
逆さだとすると、上は"お尻の穴" ?
すると、下の穴は、・・・・・・・・・
実にリアルである。
オジさんから聞いた話から、ますます妄想が膨らむ。
裏手に、穴が開いている。
説明板には、
穴の中に頭を入れると頭の病気が治り、頭が賢くなる
常に潤いのある泪岩と、大石に潰されそうな石の下にある本殿は、何の例えなのだろうか。
「わかるだろう」とオジさんは、アハハと大笑いして答えなかった。
社殿の岩盤の裂け目に五円硬貨を糸で吊るし、お参りすれば、
◇ 良縁に出会えるし、
◇ 男女の仲は、深まるし、
◇ 夫婦は、円満になるし、
◇ 子供は、授かるし、
◇ 淫乱は、治まるし、
◇ 未通女は、伴侶が欲しくなる
と言う。