ネ  ッ  ト  で  散  策

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五    色    沼

 標高800メートルの美しい高原/裏磐梯高原には、大小300ほどの湖沼群が点在する。
 磐梯三湖(桧原湖小野川湖秋元湖)に囲まれた地区には、大小40あまりの湖沼群がある。
 その中で人気がありリピーターも多いのが、10数ヶの沼を巡る五色沼探勝路。
五色沼探勝路の現地板地図  (探勝路 3.6km 1時間10分)
  ◇ 比較的に平坦であり、
  ◇ 新緑や紅葉など式を通じて美しい森林に包まれながら、
  ◇ コバルト色・緑色・赤褐色など色が変化する沼を堪能し、
  ◇ 野鳥のさえずりも楽しめる
などで、人を引き付けて止まない。
 最近では、積雪期のスノーシューによるトレッキングも人気がある。

※上記の地図は現地の案内板より

 今回は、下記のルートを散策する。
   ◇ 裏磐梯ビジターセンターの駐車場を利用。
   ◇ 毘沙門沼 → 赤沼 → 深泥沼 → 竜沼
     → 弁天沼 → 瑠璃沼 → 青沼 → 柳沼
   ◇ 桧原湖も眺望。
   ◇ 路線バスで、裏磐梯ビジターセンターへ戻る。

裏磐梯ビジターセンター

裏磐梯ビジターセンター  裏磐梯の自然を紹介しており、五色沼東側入口にある。
 無料なので、散策前に見ておくと、より楽しくなろう。

 ▲北塩原村大字桧原字剣ヶ峯1093-697
   Tel. 0241-32-2850  〔HP〕)
   ・夏季 9時〜17時(入館は16時30分まで。冬期は〜16時)
   ・休館日 火曜(祝日の場合はその翌日)、年末〜年始

裏磐梯ビジターセンターの内部 裏磐梯ビジターセンターの内部 裏磐梯ビジターセンターの内部

 徒歩4分ほどで毘沙門沼へ。
 ホテル五色荘の脇を通り抜ける。
 毘沙門沼の直前にも、駐車場がある。

毘沙門沼

毘沙門沼  背景に雄大な磐梯山が望め、人気の撮影スポット。
 最大水深13メートル、面積10万平方メートルと1番大きい沼。
 沼の底に沈殿している珪酸アルミニウムのため、晴天の時に見せるエメラルドグリーンは素晴らしい。
 棲息している水生植物のため濃い緑色になったり、太陽光などの状態によっては赤色にも見える。

毘沙門沼  風のない時、鏡の様な水面に映える磐梯山や、新緑/紅葉の木々は幻想的。
 沼の前にも駐車場があるため、観光客で賑わっている。
 唯一、貸しボートがある。

毘沙門沼のハイキングコース  ハイキングコースのスタートのところが、岩石での難所?に見えるので、躊躇して引き返す人もいるという。
 これ以降の道は平坦で、この様な岩場は全くない。
 さすがにハイヒールでは無理だが、散策道は良く整備されている。

毘沙門沼
 西端部は、ウカミカマゴケが生えているため、黄色いじゅうたんが敷かれているように見える。
 駐車場側は凍結するが、西端部は湧水があるため凍結しない。
毘沙門沼
 最大の沼なので、しばらく沼沿いに散策が続く。

 磐梯山も、多少、横顔となる。

 徒歩15分で赤沼へ。

赤 沼

赤沼  最大水深4メートル、面積2千平方メートル強と最も小さい。
 緑色をしており、PH3.8の強酸性の沼。
 積雪時には薄緑色、新緑の頃には緑色となり、真夏には青味が加わった濃い緑色に変化する。
赤沼
 周囲の赤い土が流れ込み、酸化した鉄イオンが葦などに付着していて赤く見えることからとのこと。

 冬期にも、凍結しない。

 徒歩6分で深泥沼へ。

深泥沼 (みどろぬま)

深泥沼  西端では青緑色だが東端は透明と、同し沼の中で水質が異なっている不思議な沼。
 中ほど場所は鉄バクテリアのため赤茶色に見え、東端には赤い泥が堆積している。
 世界の中でも、ここだけとのこと。

深泥沼  常時、青色・赤色・緑色の3色を見せる。
 運が良ければ、5色にもなる。
 冬期は、見事な水色。
 夏になると水中植物の活動のため濃い緑色に変化する。
 最大水深5メートル弱、面積1万平方メートル強。
 冬期にも、凍結しない。

 徒歩5分ほどで竜沼へ。

竜沼 (たつぬま)

竜沼  中間ほどの地にり、倒木を含む樹木に囲まれた幻想的な沼。
 最大水深9メートル、面積1万平方メートル。
 水質は弱酸性のため、ウグイやハヤなどが生息している。
 冬期にも凍結しない。

竜沼へ流入


 名前の由来は伝わっていない。
 竜沼の上の方には、小さいが勢いよく流れる川が数多く流れ落ちており、その姿から名付けられたのかも。

  徒歩6分ほどで弁天沼へ。

弁天沼

弁天沼  青白い色をしており、神秘的な雰囲気のある沼。
 最大水深7メートル弱、面積3万平方メートルで、毘沙門沼に次ぐ大きさ。
 青沼から水が流れ込んでいるが、地下水も涌き出ている。
弁天沼
 地下水には、亜硫酸を含んでいる。
 珪酸アルミニウムに変化して沈殿するため、濃い緑色にもなる。

 冬期には凍結する。

 徒歩6分ほどで瑠璃沼へ。

瑠璃沼 (るりぬま)

瑠璃沼  鮮やかなコバルトブルーで、最も神秘的な沼。
 硫酸イオンやカルシウムを多く含んでおり、時間の経過とともに色が変化する。
 磐梯山の爆裂火口が真正面に見える撮影スポット。
 毘沙門沼よりも爆裂火口が近くて、迫力がある。

瑠璃沼  最大水深9メートル、面積1万81千平方メートル。
 水が流れ込んでいる所の透明度は2.1メートルもあり、摩周湖より高い。
 ウカミカマゴケの繁殖は、全国的にも瑠璃沼だけとのこと。
 冬期でも凍結しない。

 徒歩4分ほどで青沼へ。

青 沼

青沼  幻想的なコバルトブルーの青白い色が美しい沼。
 瑠璃沼の水が流れ混んでいる。
 場所により、青色が微妙に違う。
青沼




 最大水深6メートル弱、面積6千平方メートル弱。
 浅瀬は凍結するが、水深のあるところは凍結しない。

名もなき沼 名もなき沼
 途中途中には、名のない沼が多数ある。
 際立った特徴もないが、静寂の自然の中では趣を感じる。

 途中に、350メートルほど入ると裏磐梯国立公園の開祖/遠藤現夢翁の碑へ行く分岐がある。

遠藤現夢翁の碑

 徒歩10分ほどで柳沼へ。

柳 沼

柳沼  最大水深12メートル強、面積2万2千平方メートル強。
 湧水がないため、冬期は完全に凍結する。
 フナやウグイなどの魚類が生息しているため、凍結する冬期にはワカサギ釣りで賑わう。

 最後の沼で、国道459号線に近く、車の音が聞こえるため下界に戻ったことを感じさせる。

柳沼 柳沼 柳沼

 まもなく樹木の梢の間から、裏磐梯物産館が見える。
 道路を隔てた所に、バス停がある。
 バス時刻を確認して、桧原湖には立ち寄ろう。

桧原湖

桧原湖  桧原湖の遊覧船やボート乗り場は、目の前にある。
 レストランや土産屋も、数多く建ち並んでいる。

磐梯高原バス停

磐梯高原バス停  磐梯高原バス停から乗車し、五色沼入口バス停で降りる。

裏磐梯物産館  乗り場は、裏磐梯物産館の向かい側にある。
 乗る方向を間違えないように。


 体力に自信があれば、3.3キロほどで駐車場に戻れる。
 結構な距離ではあるが、緩やかな下り坂で、意外と楽。

 バス停の隣りにタクシー乗り場もあるが、観光客が多い時期以外は待機しているのを見たことがない。

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